2007-09-30

懐かしい想い  NO 1990


 映画が趣味という友人から「昨日、BSで『めぐり逢い』をやっていたぞ」と聞いて<しまった!>と思った。知っていたらビデオ収録していた筈なのにと残念な思いが。

 ケイリー・グラントとデボラ・カーの共演で、ラストシーンが印象的な如何にもアメリカ映画的な大人の恋の物語である。

 主題曲が私の好み、ピアノで演奏されるシーンになんとも言えない味わいが。それが後半のドラマティックな出来事につながる叙情的なイメージで活かされ、エンディングのバックに流れる歌声がハッピーエンドを見事に謳い上げている。

 1957年制作だから私が10歳の時の作品。青春時代を迎えた頃に観たという団塊世代の人達が多く、数年前のある葬儀で喪主を務められた奥様から流して欲しいと頼まれたこともあった。

 お2人の初デートでこの映画をご覧になったというエピソードを伺い、私がストーリーの一部を申し上げると「そう、そう」と、ご主人との出会いから始まって懐かしい昔話を聞かせてくださり、そこから映画的なナレーションを構成したらびっくりするほどお喜びいただいた。

 映画や映画音楽とは、その人だけの世界があることが多く、心の扉を開けてくださった瞬間からその時代に戻ることの出来る不思議なものでもあり、ご伴侶を送られる葬儀にあって、参列者に対する「人生の思い出の共有」というシナリオを大切に考えたいものである。

 さて、ゴルフの日本女子オープンが北海道で行われている。会場となっているのは苫小牧の樽前カントリークラブだが、一昨年にラウンドしたことのあるコースで、ニュースダイジェストを観ながら懐かしく思い出していた。

 樽前山から太平洋側に芝の芽が流れ、グリーンを読むのが難しく、午前中のハーフで苦労したことを強烈に憶えている。

  また、過去に、同じ女子オープンが室蘭の白鳥カントリークラブで行われたこともあるが、そこは、私のこれまでのゴルフ人生にあってベスト3に入る難コー ス。女子プロ達が信じられないオーバーパーになってしまった成績を理解しながら、<参った!>と、お手上げを実感したところであった。

 左肩を痛めている現在、随分とゴルフとは遠ざかっているが、いつかクラブを振れる時が訪れるだろう。

 そんなゴルフ仲間が、過日に行われたクラブ選手権シニアの部で優勝をした。彼にとってクラブ内に掲げられる金看板は夢であり、ついに悲願の達成である。「記念パーティーを」なんて声も出てきているが、心から栄誉を祝したいと思っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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