2007-07-27

暑いですね  NO 1929


 我が家前の銭湯の営業時間は午前1時までだが、いつも20分前頃に行くので最終客となるケースがあるが、人の考えは様々。「午前1時までに上がらなければ」と思う人と、「午前1時までに暖簾をくぐれば」と思う人もある。

 午前1時を過ぎ、身体を拭いている頃に、いつも数名の常連さん達がやって来るし、女性の方は男性の方よりはるかに遅くまで賑やかである。

出来るだけ迷惑を掛けないようにと思っているが、1日の終わりに入る銭湯は最高のリラクゼーション。「ごめんなさい」と言葉を掛けながら甘えてしまっている。

 今日は、いつも会う友人の割烹のオヤジが来ていなかったが、少し前に会った時に嘆いていたことを紹介しよう。

奈良県五條の山奥で花や野菜作りを何よりの楽しみとしている彼だが、収穫前だった西瓜とカボチャがイノシシに掘り起こされ全滅したそうで、そんな自然界の営み現象に慰める言葉が見つからなかった。

 彼の話によると、イノシシ対策で周囲に柵を張り巡らしていたそうだが、地元の人から「低過ぎる。1メートルぐらいはジャンプするよ」と教えられたと言う。

「慈しみ育て来たりし庭の花、想いあるなら春を迎えよ」という有名な詩があるが、彼の落胆の心情を慮ると、気の毒というより悲劇と言えるかもしれないほどだった。

 さて、真夏日が続く次期の訪れ。ゴルフに行った友人が熱射病の寸前を体験したそうで、お茶や水を幾ら飲んでも塩分不足が恐ろしいことを初めて体験したと反省の弁に、「後悔に至らなかって幸運だったのでは」と慰めることに。

  天神祭りは猛暑でも有名だが、そんな中、弊社のシーン西館で大規模工事。もったいないことだが2台に続いて4台のエアコンを最新型に。これまでのタイプに はなかった換気機能があるので便利で重宝。これで一階の6台フル稼働で、真夏日でも式場内は北国ぐらいの温度調整が可能になる筈である。

 エアコンの温度調整は難しい問題がある。人それぞれに暑い寒いの体感温度の異なりがあり、一方の方が「寒い」と言われるのに別の方が「暑い」ということも少なくない。

 しかし、夏は「寒い」パワーの提供が必要だし、冬は「暖かい」パワーの提供がサービスの基本。その反対となれば式場空間の完成は不可能と言えるだろう。

 それにしても最近のエアコンの機能は優れもの。ここにもITの発展の恩恵があるようだが、我々の仕事にあって運転作動音の「静かさ」が何より重要。その問題もクリア出来たようで結構だが、「冷え」の問題に関する「膝掛け」の枚数を増やすことも大切だ。

 数日前の天空館でのお通夜、ご導師が法話をされている時に参列者から「寒い」という小さなお声が。立って動いている我々スタッフには快適だが、じっと着席されている方々に寒かったみたいで、担当者に温度アップが伝えられていた。

 しかし、その同じ温度で次の日の葬儀では暑くてなってしまう。なぜなら式場の天窓から直射日光が入ってくるからで、同業者からも、ちょっと設計に問題があるという声も聞いている。

 お寺さんと参列者の体感温度の差も考えるべき。読経をされるには想像以上のパワー消費が生じ、暑さを感じるのが当たり前だからだ。

 それらは開式前の打ち合わせ時に伺うことも少なくない。今でこそ地域の会館や葬儀専門式場で行われているが、自宅が大半だった頃には「扇風機を両方から向けてね」と仰るのが当たり前だった。

 多くのお寺さんが入られる場合は、扇風機のセッティングも簡単ではない。数台を準備するだけではなく風向が問題。後方からだと線香、ローソクや香炉の火種という存在があるし、時には知らない内にご親戚方が方向を変えてしまうことも少なくなかった。

 扇風機の後方に袈裟が吸い込まれてしまった事件もあったし、エアコンがあっても設置場所がどうにもならず、祭室として設営したら、恩恵が相当ダウンしてしまうことも多かった。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net