2012-07-06

生涯学習  NO 2978


 今日「金曜日」は「幸せ列車」のメールマガジン発信日。葬儀のテーマが終わって今日から「サービス」に関する内容となり、第1号は「想定外と想定内」ということで、あの大震災の時に賛辞された東京ディズニーランドの対応だった。

 奇しくも福島原発事故に関する「国会事故調査会」の結果報告が公開されていたが、その内容からも「国」と「東電」側の想定外が否定されていた事実もあった。

  一方で、福知山線事故のJR三代社長を被告とする裁判初公判のニュースもあった。新快速の最高速度の10キロアップを提言した井出元社長が初めて遺族の皆 さんの前に姿を見せたそうだが、この「独り言」で何度も書いたように、新快速は飛ばし過ぎ。大事故につながる危険性があると指摘したい。あんなスピードで 運転を命じられている運転士の皆さんに「おかしい!」と問題提起をされる勇気に期待をしたい。

 さて、過日に触れた塾生のブログに私が美化されて書かれていたので恥ずかしい思い。その中にナレーションの海賊版に関することが出ていたので懐かしかった。

  随分と昔の話だが、全国の葬祭業者が取引をしている葬祭用品の総合商社のセールスが来社。「勉強になるテープがあるのですが」と言われて興味を抱いたのは ナレーションが吹き込まれているというカセットテープ。ちょっとだけ聞かせてよと要望すると、持参していたデッキで聞かせてくれたのだが、それは、何と私 自身の声で吹き込まれたものだった。

 私も驚いたが、もっと驚いたのは持ち込んで来たセールスマン。これまでかなり売れたと聞いて衝撃を受けた。

 吹き込んだ憶えのない私。それは、私が司会を担当した社葬のスピーカーから流れる音声を録音したらしく、勝手に販売されていたことに唖然とした。

  全国版の新聞に社葬告知をされたケースで、弊社が担当することを知られた多くの同業者や司会者達が参列者に紛れたり、スピーカーの近くにテープレコーダー が何台も置かれていたこともあったが、そんな中に販売目的で録音されていた事実を知り、商社側に販売停止を頼んだの言うまでもないが、元々は販売せずに、 セールスが業者との接点に活用するためのツールとしていたものを、懇願されて販売したことが始まりで、知らない内に全国へ広まっていたという出来事であっ た。

 北海道や九州で行われた大規模な社葬などを担当したが、多くの同業者がやって来られ「勉強させてください」と丁寧に挨拶をされる ケースもあったが、大半は参列者の中に紛れており、会葬者に渡される供養の返礼品を持ち帰ることも多くあり、考えてみれば申し訳ない問題もあった。

「来る人拒まず」の性格。「葬祭文化向上のため」なんて不可思議な大義名分で原稿をプレゼントして来た歴史もあるが、それらが「えにし」の「交流」という人生の財産にもなっていると考え、後悔は一切していない。

そ んなところで、今日の結びは言葉遣い。天気予報士の解説による天気予報を見ていて気付いたことだが、もっと言葉遣いを勉強しなさいと言いたくなる。「低気 圧が隠れとります」は「隠れております」だろうし、「お昼過ぎになるんで」は「なるので」であり、何より口癖みたいに出て来る「思います」には強い抵抗感 を抱いてしまう。

「ここで気圧配置を見てみたいと思います」なんて、あなたが思ってどうするの? そんなシナリオが決まっていた筈なのだから、「気圧配置をご覧ください」でよいのでは?

 遠方の病院へ行ってきた。ふと思い出したのは、そこから10分ほど歩いたところのお寺でお通夜が行われていること。時折に雨が強くなる中、設営状況を見に立ち寄ることにした。

 故人は檀家総代さんということだったが、上品なイメージのご遺影に合わせて上品な色使いの花でご祭壇が設営されていた。懸命に担当しなさいと伝えて帰ってきたが、今晩から明日の雨が心配である。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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