2004-02-11
今日の出来事 NO 698
朝、友人の喫茶店に寄り、ゆっくり目に事務所に行くと6人のスタッフが残っていた。
日課作業に取り組む者、仕入先への手配をしている者など様々だが、秋田出身の若いスタッフが筆ペンを手に毛筆の練習をしている。
彼は、昨日の葬儀の供花の名札で苦労をしていた。そこで偉そうに「永字八法を知っているか?」と言葉を挟んだ。
毛筆にあって「永」の字は筆使いの基本中の基本、そこには八種の法則があると言われている。
私の姓にある「久」という文字も書き難く、「永久」という文字で練習しなさいとアドバイスをしておいた。
今日の葬儀でナレーションを担当する女性スタッフ、彼女に創作した原稿を手渡すと、しばらく目を通していたら質問があった。
故人が生まれた年に横綱に昇進したという双葉山のこと。「これ、何と読むのですか?」と聞かれ、また雑学を押し付けることに。
昭和の偉大な横綱で、昭和11年1月から14年1月にかけての69連勝はあまりにも有名だが、その連勝を阻んで騒がれた「安芸の海」に親方が説いた言葉を披露した。
『勝って騒がれる力士より、負けて騒がれる力士になれ』
それを耳にした秋田県男が「いい話」と喜んでいたが、時計を見ると式場に行かなければならない時間。それぞれが自分の受け持つ仕事に飛び出して行った。
さて、朝の喫茶店での話題だが、近くの書店の親父さんがおり「社長も読んだ?」といきなり質問された。
それは、昨日に書いた「週刊朝日」の記事のこと。昨日、今日と買いに来る人が多いそうで「こんなこと初めてだ」と言われていた。
冠婚葬祭互助会のことがトップ記事として大きく取り上げられており、我々葬祭業に従事する者が購入したのかと思うが、近所にそんなに多くの同業者が存在しないのだから不思議な話。
「みんな、近所の顔見知りの人達ばかりだよ。どうも互助会に入会していて心配になったようだ」
それがオヤジさんの言葉。弊社にいる互助会に詳しい幹部社員によると、昨日の発売日から互助会への問い合わせの電話が急に増え、その大半が解約したいという要望だそうだ。
今日来社した仕入れ業者も言っていたが、これは大変な騒ぎになるような気配。
同業にある立場で秘められた他社の問題をオープン化するつもりはないが、全国の冠婚葬祭互助会に影響が出ると予想している。