2004-03-06
隠れ家への訪問者 NO 721
「どうしてもお時間を」 そんなお願いを数日前に受け、昨日電話を入れて今日「隠れ家」に迎えることになった。
相手は東京の芸術系の大学に在学しているが、何れは家業の葬祭業を継がなければならない立場にある若者である。
両親の大きな愛に育まれた素直な性格、将来の夢や葬祭業の将来について生じた疑問を打ち明けてくれたが、<こんな悩みを抱けることは幸せ>と思いながら、与えられた試練に耐えることの大切さを様々な角度からアドバイスをした。
途中に来社された方があり、1時間ほど弊社のスタッフ達との時間を過ごしたようだが、和気藹々とするスタッフの姿に羨望心を抱いたと言っていた。
他人の鼻は赤く見えるもの、そんな格言で払拭できないようなので、そんな社員を育てるなら自分を変えることから始めなさいと教え、昼食、夕食を共にし、スタッフが予約してくれたホテルに案内をした。
このホテル、心斎橋の近くにある人気ホテル。これまでに当協会のメンバー達の多くが利用しており、誰もから好評を博する感想が入ってくる。
各室のつくりが異なり、頻繁に客室の模様替えを行っており、我々協会メンバーの中では誰もが知る存在だが、今回の若者は芸術の感性に長け、どんな評価をくだすか興味を持っている。
ホテルの名称は「t’point」、南警察署のすぐ西側で、私がメンバーとなっている迎賓館的な「オ・セイリュー」の真向かいに立地している。
せっかく大阪にきたのだからと、その近くにあるクラブに伴ったが、お店のスタッフから「芸術家みたい」と言われ、やはりその雰囲気は隠せないようだった。
説教もした、同情もした、ヒントになるキーワードも教えたが、その中で何かが今後に役立ってくれることを願いながらホテルに戻る。
このクラブで受けた木目細かいサービス配慮、それをえらく感動したようで、何度も訪れている先輩メンバーから聞いていたお気に入りの場所でのひとときに学んだことがあった筈とも思っている。
さて、最近、メールが多く入ってくる。特徴的なことに互助会関係者からのものが多いが、その大半が「司会」に関するもの。中には「独り言」の感想に、「どうして葬儀というものにこんなに熱くなれるのか?」と、大きな疑問をぶつけられていた人もあった。
一方で、大手出版社からの取材の申し込みも入っていた。急変する葬祭業界の現状に弊社のオリジナルな葬送サービスに期待して」ということだったが、何とか時間を設けて来週にお迎えするアポと進展することになった。
来社される記者さんだが、間違いなく衝撃を受けられるだろうと断言し、その後日談を記載することを考えている。