2006-08-03

今日は、びっくり!  NO 1585


 今日、食事をご一緒した人は満78歳、「こんなに長生き出来るとは思っていなかった」と感慨深く思い出話を拝聴した。

「40 歳まで生きられないと思うけど結婚してくれ」というのがプロポーズの言葉だったそうだが、同席されていた奥さんが「この人は弱い。私が側に居なければ長生 き出来ない」と思われたそうで、結婚してから栄養学を学ばれ「食と健康」というテーマで講演をされるようになり、今、ご主人は「100歳まで行けそうだ」 と豪快に笑っておられた。

 どうして「40歳まで?」と興味を抱いて伺ったら、学生時代に山と海で仮死状態になって助かったというのだから驚きである。

「信州のスキー場でね、深夜に降った新雪にシュプールを描きたくて、朝一番に滑りに行ったら新雪雪崩に巻き込まれ、埋まってしまったのよ」

「磯釣りで渡船から岩場に渡る際に大失敗、海の中に落ちたのよ。寒い時で心臓が止まってしまって当たり前の状態。波に運ばれて岩場に何度もぶつかって傷だらけで助かったのよ」

 ちょっと誰かに似た口調だと思い出したのがプロゴルファー「横峯さくら」さんのお父さん。「のよ」という部分がそっくりだった。

  渡船の事件は信じられないハプニングが原因だった。波で激しく上下する渡船、船首から岩場に飛び移るタイミングは船頭さんが「今だ!」というように背中を 叩いてくれることになっていたそうだが、竿や道具を両手に持って待機していたら背中を叩かれて<おかしい!?>と思いながらジャンプし、気付いたら水中 だったというのである。

「船が横揺れして船頭さんがタイミング悪くワシの背中に凭れてきたのよ。それで飛んだら訳。それこそエライ災難だったのよ」

 こうして命があったから笑い話で済むが、ひとつ間違っていたらこの人はこの世におらず、子供達の誕生もなかっただろうし、奥さんも別の男性と結婚されていただろう。

「二度あることは三度ある。三度目の正直の言葉があるでしょう。だから長生き出来んと思っていたのよ」と結ばれたが、それこそ「波乱じゃ」という冗談が面白かった。

 さて、亀田選手が勝った。判定が出る前の解説者達の言葉では完全に負けていたみたい。近所のオジサン達も「負けたと思ったら勝ったのでびっくりした」という意見が大半だった。

 この放送が終わった後、NHKの「その時歴史が動いた」を観たら「戦後に与えた勇気」と題して白井義男氏とカーン博士の物語をやっていて、その内容にびっくり。

殴り合いをスポーツとして科学的に分析してコーチし、世界王座に輝いたドラマだが、終章の部分に登場された具志堅氏の言葉が印象的。それらは亀田選手とは対照的な世界のような感じで、NHKが何やら意図的にぶつけたシナリオのような気もした。

 親を師としてチャンピョンの座を獲得したことに拍手を送るが、今後は「人」として、最低限度の礼節だけは学んで欲しいと願っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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