最近、弊社のメールに「日本トータライフ協会」に関するものが増えてきた。

　協会のＨＰにはメールアドレスの表記がなく、理事長という立場にある弊社に送信されてくるのだろうが、その多くがコラム「有為転変」について触れられている。

　「本にされませんか？」というお誘いも数件あったが、この「独り言」と同じですべてを鄭重にお断りしている。

　協会のコラムは、ほぼ毎日更新されているが、多くの訪問者があるようで、駄文の列記という独り言の長文に対し、短い文が読み易いと歓迎されているのかも？

　ご興味のあるお方は、上記タイトル横の＜ＨＯＭＥ＞からお進みくださいませ。

　さて、アテネオリンピックが話題の中、アメリカでゴルフの全米プロが開催され、丸山選手をはじめとする日本の選手の健闘を期待している。

　トーナメント会場があるのはウイスコンシン州、私の娘夫婦と孫が在住している州で、開催コースとは少し離れているが、大学の街として有名なマディソンに住んでいる。

　その娘から夏のバカンスに行くとメールがあった。行き先はワイオミング州にあるイエローストーン国立公園。ヒッチコックの名作「北北西に進路を取れ」のエンディングに登場する「ラシュモア山」にも行くそうだ。

　この山、ワシントン、リンカーン、ジェファーソン、ルーズベルト元大統領の肖像が岩肌に彫られていることで有名。映画で名優ケーリー・グラントと女性が危機一髪に陥るシーンが鮮やかに甦る。

　＜羨ましいでしょう？＞という娘の思いも伝わってくるが、何より臆病に安全運転をと返信しながら、６０万年に一回噴火するという火山地帯に心配も。

　私は、バカンスどころではない。バテ気味の初老の身にいっぱい責務が。「死は前からやって来るものではなく、後ろからやって来るもの」という言葉があるが、後ろから追いつかれないほど走らなければ。

　「追い着かれる」とは「老い疲れる」という語呂合わせにもなるが、与えられたスケジュールをこなしていきたい。

　制作中のメモリアルボード、ふと見ると故人が芝生の上で大の字になっておられる写真があり、そこにスタッフが撮影してきた愛用の自転車を合成し、「町へのご尽力、お疲れ様でした」「ご愛用の自転車にもの悲しさが・・・」と文字を入れた。

　葬儀社とは、そんなコピーライターみたいな仕事も要求されるが、多くのお通夜の弔問者に、この写真が「プロらしい」と評価を頂戴した。