2004-10-09

シナリオ創作  NO 937


 午後から設営に行くスタッフ達、台風が気になって覚悟をしていたが、大阪は予想もしなかった圏外。<ラッキー>と手を合わせながら関東方面の被害最小を祈った。

 お通夜担当のスタッフ達が出掛けて行く。私は残業してくれた4人の女性スタッフと共に無宗教葬儀のシナリオ創作。4種のパソコンをフル稼働させてメモリアル・ボード、追憶ビデオ、式次第、オリジナルカードの企画制作を進めた。

 無宗教形式に決まった「かたち」はなく、所謂「自由葬」。故人とご遺族の思いを把握分析し、ケースバイケースで最善の式次第を考える。

 写真関係の画像処理はスタッフがやってくれるが、式次第を決定しなければ小冊子が制作出来ず、急かされながら前夜式と告別献花式のシナリオを構成した。

 このシナリオに打ち込んだ文字数は「独り言」の24日分の量。完成した頃に目が疲れておかしくなった。

 故人は、晩年に目がご不自由だったそう。喪主さんから「星のこと」というお言葉もあり、担当スタッフからの要望で協会オリジナルの「星名国際登録」を申請して、前夜式の中で奉呈式を行うことにする。

 そのための映像作りとナレーションの創作に入ったが、もう限界。演出音楽と照明操作の組み上げは明日の葬儀を終えてから行うことに。

 そんな中、ご納棺を担当した女性スタッフから情報が。故人は脚線美がご自慢だったそうで、病床に臥されてからは、喪主さんがいつもオイルマッサージをされていた事実が分かり、そこでシナリオの一部を変更して組み入れた。

 和服を好まれた故人、ご趣味の関係から和服を召される参列者が多いそう。ご当家からお預かりしてきたダンボールケースを開けると、事務所内が一瞬にして白檀の香りに包まれた。

 「これ、喪主様が京都でご用意された返礼品です。お着物の防虫効果があるそうです」

 そんなことを耳にしたら、添えるカードを創作しなければならず、カード用の文章を打ち込んだ。

 <これでいいかな?>と思って関係資料に目を通したら、喪主さんが故人にインタビューをされて綴られた本がある。もう一度念のためにと読んでいて発見したのが「和歌」

 故人が喪主さんと過ごされたひとときを見事に読まれたもの。すぐに短冊の制作を命じ、その歌が詠まれた背景の解説文を追加した。

 どんどんシナリオのページが増えていく、大規模なホテル葬以上の文字数となった。

  「創造」が終わったら明日の式場空間を「想像」する。そこで困った問題がひとつある。これだけのトークをするには水分補給が必要だから。<司会席は前方 だ!>司会と司式の使い分けもしなくてはならず、水がなければ「発声」が苦しい。この問題「発生」をどうクリアするかを考えなければ?・・・
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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