2006-03-19

手術前夜  NO 1459


 友人夫妻が私の大好物を持参して来室、過日のゴルフコンペの話をしてくれた。杉原輝雄プロ夫妻も参加されたそうだが、嵐のような天候で大変だったよう。1番ホールから18番までのプレーを詳しく説明してくれ、久し振りに私のホームコースを思い出すことになった。

 そんな彼らから聞いたことだが、弊社で開催されている慧善玄潭先生の絵画展の評価が凄い。「感動した」「本物だ」と熱く語ってくれ、友人や知人に「是非!」と広めてくれているとのことで感謝を。

 仏画の世界で世界的に著名な人物、シーンのホールに仏様がいっぱいだろうが、こんな期間中に手術というのも「ご仏縁」かも。

 そうそう、アメリカに在住していた娘ファミリーが数日後に帰国する。お釈迦様と一緒の誕生日という二人目の孫がもうすぐ満1歳を迎えるが、孫達との対面が病院のベッドの上というのは遠慮したいもの。出来たら元気になってから会いたいと思っている。

  さて、関西、関東で桜の開花情報が。私は若くして亡くなってしまった偉大な作曲家「滝廉太郎」さんの音楽センスに昔から傾倒している。箱根山をテーマにし た曲や「荒城の月」などは、日本人とは思えない作曲センス。そんな彼が春夏秋冬の中で「春」として書いた「花」の曲も素晴らしく、この季節になるとコーラ スを聴きたくなってくる。

彼が長生きしていたら<どんな素晴らしい曲を!?>と残念でならないが、上述の曲は、いつまでも歌い続けられる日本の名曲であろう。

 いよいよ手術、麻酔で意識不明の世界に入る。そこでどんな夢を見るのだろうかと興味があるが、臆病な私が<よく手術する気になったな!>という思いが強い。

 時には信じられないほど強く、そして時には考えられないほど弱い、それが同じ人間の中に存在する陰陽の性格、見せるか見せないかの違いもあろうが「人間、臆病であれ」と言い切ってきた私、今、2パーセントの確率に複雑な葛藤も。

 何千人の前でも一切「上がる」ことなくオシャベリが出来る性格、また、35歳から始め、10年間ほど競技を楽しんだゴルフでも、ティーグランドに立って緊張することのなかった性格。

池やバンカーの存在に「それを省いて8割も打てるゾーンがある」なんてプラス思考が功を奏し、誇りあるハンデを取得した歴史もあるが、その80パーセントという考え方が98パーセントなのにマイナス指向も。

「悟り」の境地なんて言いながら、明日の手術の光景を勝手に想像してしまう。

 昨年の1月、自身で腹部に異常を感じ、看護師である弊社のチーフ・パーサーに症状を話したら「すぐにお医者さんへ。考えられる病気はひとつだけ」と言われたのが始まり。

 自宅前の医院で超音波検査を受けたらそのものズバリ、ただ偶然に発見した幸運があり、小さな状態であることだけは救いだった。

 破裂したら大変という爆弾を抱えた日々、そこからまずは病気を知るための行動を始め、会社の近くの病院でCTを受けたら大失敗、造影剤が全部漏れて腕の中ということもあった。

 高齢の母が健在している。今回の手術は親不孝、これで長男である私が逝ったら親不孝の極み。そうなったら私の葬儀の心配より母の悲しみのフォローを願っておく。

 母からすれば曾孫、私からすれば孫という「命の伝達」だけは存在している。それだけは何よりの救い。無事にアメリカから帰国することを願っている。

 手術前の号、どうしてもしたためておきたいことがある。それは、協会のメンバーと塾生の皆さんに伝えたいこと。この仕事に従事し、あなた達に出会ったことに心から感謝をしているということ。手術成功で生還となったら「おはよう!」と挨拶をして再会となるだろう。

 結びに社内のプライベート的なことを書くが、この病気の発見につながったチーフ・パーサーに手を合わせる。そして、彼女が存在しているからこそ手術を決断出来たと正直に吐露しておく。

社員の皆さん、入院中、お客様のことをよろしくね!! <痛くないように!合掌>
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