2006-03-13

模範的患者?  NO 1453


 寒い朝、忘れ物がないかを確認し、定められた時間に病院へ行った。

月曜日だからかもしれないが待合室が人であふれている。入院受付窓口も大混雑、手続きを済ませ椅子に座って待っていると数名ずつ名前が呼ばれる。

「では、ご案内します」と言われてぞろぞろ付いてエレベーターへ。何やら観光地の旅館で仲居さんに部屋まで案内される光景みたいだった。

 ナース・ステーション前で身長と体重を測定、それから病室に案内されたが、窓の外を見ると吹雪みたいに雪が舞っている。この時間帯に行われている葬儀の式場のことが心配になった。

 さて、担当の看護師さんから検査予定の説明、体温と血圧の測定が済むと採血から始まった。腕の血管が細いのを目に「細い針にします」という配慮が嬉しかったが、可愛くて品を感じる看護師さんの「明日も採血しますから」の言葉にドラキュラを思い出す。

 しばらくすると昼食タイム、塩分制限7グラム以下の和風の高血圧対応食、<よくぞこれほど>という嫌いなものばかり。しかし、健康を目的に入院している身、苦労しながら飲み込むように食した。

 午後から次々に検査が始まる。レントゲン、心電図、ABIなどを受けたが、今後の検査内容の資料を目に通すと「これは、大変だ!」というぐらい書き込まれている。

 夕方、男性医師と女性医師が交互に診察に。触診時の手の冷たさが強烈、<ちょっと温めて来なさいよ!>と「独り言!」

 女医さんの問診に答えている時、夕食が運ばれてきた。一目で病院食<健康食!!>であることが理解できる。昼食、夕食共にヤクルトが付いていた。

熱い蕎麦、なんて夜食がないのが淋しいが、早寝早起きは病院の決まり事で「想定内」だ。入院した以上、真面目な患者でありたいと思っている。

 ふと明日の予定表を確認したら「昼食 保留」に赤丸が。どうやら腹部検査が組まれているみたい。「入院中の看護ケア表」には検査移動の方法に「歩行」と記載され、安静度の項には「院内フリー」となっていた。

 メールを開くと「これを機にゆっくり休め!」や「独り言を休みましょう」というのもあった。

 今日、病院で半日を過ごして学んだこと。それは、予防医療の重要性。健康保険料の問題も関係するだろうが、これだけ患者仲間が多いとは何より驚き。なってから治療を受けるより「ならない」ということが重要だ。「患う」ということは「煩わしい」ものである。
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