2009-01-29

生活リズムに変化が?  NO 2354


  98歳の方に続いて99歳の方の御通夜、過去に3日連続で100歳以上の方3名のご葬儀を担当した体験もあるが、私の年齢からすると、まだ30年以上?と いうだけでも驚き。ナレーション創作のための取材の際に思うことは、ご長命の方には、何かしら共通する健康の秘訣のようなものがあるようだ。

 大阪弁で大変な苦労があったと女性司会者のブログに綴られてあったが、その中に故人の歯や髪の素晴らしい現実にも驚きを感じていたようだ。

 さて、昨夜の御通夜を終えてから、病院の母に頼まれていた「みかん」を届けに行ったが、コートを着ても、まさか病院に黒服のままで行くわけにもいかず、急いで着替えてから自転車で行った。

 数日前に重くて大変だったタイヤだが、近所のモータースさんで空気を入れたら一気に軽くなり、随分と楽になり時間短縮することも出来た。

  その母も92歳、<ひょっとしてDNAから長生き出来るのでは!?>と勝手な解釈をしている私だが、つくづく股関節や大腿部など歩行に関する部分の骨折に は気をつけたいもの。それで気力や内臓が一気に弱ることにつながり、スムーズに歩けることがどれほど幸せかということになるだろう。

そう そう、深夜にナレーションを創作していた。夜型人間だったのが年齢の所為か目覚めが早くなってきたようで、深夜作業が堪える生活リズムの変化も。原稿は少 し難しいバージョンとなったが、ナレーターのキャスティングを変更しようと考えている。人それぞれの「語り」には「味」というエッセンスが秘められてい る。その引き出しもプロデューサーの大切な仕事なのである。

 ナレーションに於けるシナリオ構成にあっては、取材した資料を確認しながら 「あれも言って差し上げたい。このことも触れて・・・」なんて思いに駆られるのが当たり前だが、その中から何を選択し、どれを割愛し、どのような組み合わ せで纏めるのかと、プロローグとエピローグの式場内の空気を想像しながら、人生ドラマの凝縮を数分間の限られた時間の中でどう伝達できるのかと頭を悩ませ ながら苦闘する世界があり、時には20分ぐらいの作品をナレターとして語って差し上げたいと思うことも少なくない。

 明治や大正、或いは 昭和の初めから戦前、戦中、戦後という激動混乱期のことに触れても、若い人達には通じないことが多く、考えてみれば、私自身が「三丁目の夕日」の時代を懐 かしむ年代になっていることに気付くのであるが、お孫さん達に、お爺ちゃんやお婆ちゃんが生きられた時代の背景を伝えることも重要な「命の伝達」であると 考えたいものだ。

 銭湯3銭、国鉄の初乗り5銭、レコード1枚1円27銭、お米1キロ7円28銭なんてことが、現在の物価とどのように異なっているのかということも「思い出話」の「形見」につながるのでは?とも思っている。

 お通夜の前後、また葬儀式の始まる前、ちょっと考えてみれば「そうだ!」と発見から創造につながることもあるだろう。葬儀の司会、それが究極のサービス業と言われる所以がそんなところに秘められているのかもしれない。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net