2008-06-27

梅雨の合間に  NO 2236


 昨号で世界に誇れた筈の日本の「恥の文化」について触れたが、外国の世界遺産に落書きをした大学生達のニュースに驚愕。その園児以下という愚かな行為に情けなさを感じながら日本人として恥ずかしさでいっぱいになった。

 随分昔、テレビの普及の中で低俗な番組に対して「一億総白痴化」と揶揄した政治家がいたが、有名タレントの「みんなで渡れば怖くない」という言葉が流行した社会背景もあり、想像以上に学生の「人」としての「質」が落ちてきているのは確かなようだ。

 関西のあるニュース番組の中で「憤懣本舗」という特集コーナーがあり、ここでは視聴者から寄せられた怒りの現実をニュースとして問題提起するところから結構人気があるのだが、その中で大学3校が俎上に載せられていたことが印象に残っている。

ス クーターや単車で一般道を傍若無人に走行するK・S大学の通学時間の光景。D大学 の最寄り駅から近道というところからマンションの駐車場を横切ったり、 横断歩道でないところを横切って植え込みを踏み躙るD大学の学生達。公的な駐車場に車を駐車しているR大学の学生達など、それらは取材の中で何度か指摘さ れていても一向に改善されることなく続いているようで、地元の関係者の嘆きの声が訴えられていた。

 オヤジギャグ的に書くと、この「俎上」は「訴状」につながるレベルの問題であり、番組をご覧になった方々の中にはモラルやマナーの欠如を考えない学生達の将来に衝撃を受けた方も少なくなかっただろうと想像している。

  さて、久し振りにゴルフに出掛けた。運転手付きの超高級車で来られたのは1年の半分を世界各地で過ごされているという80歳の方。「100歳までゴルフを やろうかい」という会を主宰され、そのパワフルな行動力だけでもただ脱帽、全英オープンで有名なセントアンドリュースでの体験話が印象に残った。

 もう一人は妻の友人の女性であるKさん。今日のゴルフ場経営者ご夫妻と深い交流のある人物。平日の来場者の少ない日の最終組として、緑いっぱいの中をラウンドしてきた。

 このゴルフ場だが、オーナー自らがブルドーザーでコース造りを行ったことで知られ、オープンしてからしばらくした頃、セスナ機がコースに不時着して話題になったところでもある。

 10番ホールからスタート、工事が行われていた18番ホールのティーグランドに行くと片山晋吾プロみたいな帽子姿の人がおり、同伴プレイヤーの女性に声を掛けられ、その会話からオーナーご自身であることを知った。

 山肌を削って新しいティーグランドを造成中らしく、クラブハウス内のお風呂も掘り当てた温泉というのだからびっくりだった。

 昼食を済ませてアウトコースの1番ホールへ。ティーショットを終えたところでカート道の前方からやって来る小さなカートに気付き、帽子姿からすぐに前述のオーナーさんであることが分かった。

「これ、お土産。最終組で後ろからのお客さんはいないし、駐車場まで運ぶから一緒に乗って」と言われてびっくり、座席には採り立てのタケノコがいっぱい積まれていた。

 躊躇しながら厚かましくも助手席に同乗、逆走してクラブハウスに向かい、ロッカーから車のキーを出し、そのまま駐車場でトランクに積み込み。そして、また乗せていただいてコースへ戻ってセカンド地点へ。

 お陰で息切れして「パー5」をダブルボギーに。その後、2発のOBもあったが、連続バーディーもあって気分良し。今月初めの「41・38」には至らなかったが、納得のスコアで大阪へ戻った。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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