2007-04-30

キャラクター?  NO 1849


「昭和の日」の葬儀、ナレーションを草稿しながら100年「一世紀」という年月の流れに改めて感慨を。

 明治生まれの方が少なくなっているが、平成も、もう19年も経っている。明治や大正生まれの方となれば昭和の時代の全てを生き抜かれたということになる。戦前、戦中、戦後という昭和の激動混乱の時代には、筆舌に耐えないご苦労をされたと拝察申し上げる。

 戦後生まれの私、幼い頃、母が近所の人達との井戸端会議で「物がない時代」という何やら悲しくなるような話しをしていたのを憶えているし、小学校時代の給食なんて、今とは全く別物であったものである。

 電気屋さんのショーケースの中に置かれたテレビ、大相撲とプロレスの時は大人も子供もいっぱい、しばらくしたら大人10円、子供5円という入場料の徴収が始まった。

 そんな頃から始まった「3丁目の夕日」時代だが、カラーテレビが登場するまでに観た白黒の番組が懐かしく思い出されてくる。

「ちろりん村とくるみの木」「ローハイド」「ハイウェーパトロール」「ライフルマン」「怪傑ハリマオ」「少年ジェット」「まぼろし探偵」「鉄腕アトム」などいっぱいあるが、その主題曲まではっきりと記憶しているのだから余程インパクトを感じていたのだろう。

 そんな当時にカラーテレビが登場するなんて予想もしなったし、こんなネット社会になると誰も想像しなかった筈。そんな中で「手塚治虫さん」の世界が次々に実現してきた歴史を体験しながら、その偉大さに心から手を合わす。

 幼い子供の心に記憶されるものは美しい世界でありたいものだ。孫を持って初めて知ったことだが、一歳半頃から3、4歳頃までの誰にも人気のあるアンパンマン、高知にしかなかったミュージアムが横浜にオープンしたそうで爺ちゃん、婆ちゃんに大歓迎のようだ。

 親が共働きで孫の面倒を任される祖父母は嬉しいことだが大変だ。そこでアンパンマンのお世話になるケースが多く、作者に感謝をされている人が山ほど存在する筈である。

 岡山と四国方面を結ぶ特急列車に「アンパンマン列車」も存在するし、路面電車や路線バスにもキャラクターが描かれている。そんな車両が走る姿を目にすると、殺人や放火などという事件が発生しているのが不思議に感じる。
 可愛いキャラクターで遊んでいた子供達が学校に通い、成長の過程で「いじめ」問題があり、大人になった数パーセントの人達が加害者という問題を起こしてしまう。

  心の「病」、そこに秘められている「闇」が事件につながってしまうような気がする。ディズニーやキティちゃんなどの可愛いキャラが街の中で目にすることは よいことだ。強盗に押し入ろうと思った犯人が、入り口にあったアンパンマンの三輪車を目にして断念することになったケースもあったそう。

「被害者になるな」「加害者になるな」という私の口癖、それは人の心に少しでも「やさしさ」を抱いて欲しいと願ってしまうから。

 国民の大移動の時期、事故のないように祈りましょう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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