2015-10-24
信頼の原則の裏側で NO 4351
グァムに在住している姪が帰国した。目的は明日に開催される大阪マラソン出場で、彼女はこれまでに4回出場して完走しているが、今回は練習しなかったので途中でバスに拾われると言っており、大阪駅構内にある回転寿司で食事を共にしたらびっくりするほど食べていた。
さて、昨日のニュースにフランスでバスとトラックが衝突してバスが炎上し、多くの犠牲者が出て首相が「喪に服する日だ」と発言している映像を観た。
今日の朝刊の一面には中央分離帯のない対面型の高速道路でこの10年間に2000件を超す事故が発生し、100名以上の犠牲者が出ているという問題を指摘していた。
このタイプの高速道路は全国各地に存在し、これまでに何度も走行したことがあるが、いつも恐怖感を抱きながらハンドルを握っていた。
互いの信頼の原則で成り立っている対面の擦れ違いだが、飲酒運転、居眠り運転、心疾患や脳疾患の急逝疾病、また薬物吸引者や認知症の人物と出遭うかもしれないので本当に恐ろしいこと。今日あることは随分と幸運であったことになるだろう。
そもそもこんな道路を設計すること自体がおかしなこと。4車線の高速道路が完成するまでの対策ということもあるみたいだが、中にはその予定がなく通行台数が少ないところからそのままになっているところもあるようだ。
センターラインにゴム製のポールが並ぶだけでは衝突は防げないのは当たり前。そんな道路で速度制限が70キロというところもあったので正面衝突すれば大事である。
高齢者のアクセルとブレーキの踏み間違いや高速道路の逆走も心配だが、この対面通行の発想は非社会的だと指摘したい。
朝のテレビのニュースで奈良県の博物館で始まった正倉院展に並ぶ人達が目に留まった。午前4時頃から並んだ人もいるそうで、オープンする前に1000人ぐらいになっていた。
展示物の中に当時の天皇が着用された法衣があった。縫い合わせた形が「田」に似ているところから「田相衣」と呼ばれているが、何度か紹介した函館の「清雅舎」のHPに「凾館便り」のページがあり、そこに「空飛ぶ水冠」というリンクボタンがあるのでどうぞ。
「清雅舎」の社長は「法具」や「法衣」の研究をされていたこともあり、そこに詳しく解説されているのでご参考に。
葬儀の形式も変化しているが、その式場も時代の流れと共に変化している。弊社と深い交流のある神戸「公詢社」の迎賓館や北海道メモリアルグループの苫小牧市民斎場の式場にも驚いたが、過日に訪問した熊本の「さくらリビング」の斬新な発想は刺激的だった。
駐車場側から見ると「カフェ」であり、玄関にもワッフルのメニューがイーゼルで表示されてあってどこから見てもカフェだが、建物内部に入ってみても完全なカフェの様相。カウンター式の厨房があって椅子席のテーブルが4台ほど並んでいる。その壁に画面を映し出すモニターが設置され、現代的な祭壇が設置されて葬儀が進められる。
後方の和室にはソファーが設置され、そこはリビングになっておりそこからでも扉をオープンにすれば式場が直結して見える設計となっている。
数年前に親戚の葬儀に参列した際に副社長に熊本駅まで送って貰ったことがあったが、その時の車内で語っておられた構想が具現化に至ったということになる。
前号で触れたイタリアレストランも彼に連れて行って貰ったものだが、熊本駅まで送って貰ったら有り難いと思っていたら次の目的地まで送って貰ったので恐縮した。
「高速道路を走行しません。車内でお話をしながら走りたいので国道と県道を行きます」と言われてご一緒したが、昔からご仏縁があったので懐かしい話題のひとときでもあった。
これから葬儀はどのように変化して行くのかということも話し合ったが、事業が見事に開花して発展しているのが嬉しかった。
次の目的地に着いて社長夫妻と食事に出掛けたが、その前につい最近に完成して営業している料理部門の建物内部も見学。社長らしい感性を感じることになったが、この土地を含めて新たに1200坪も購入したそうで大阪では考えられない羨ましい事業展開だった。
今日の写真はカフェとなっている「さくらリビング」の玄関を。