2007-04-13

知らなかった世界!  NO 1833


 司会者の方々からのメールが多い。初歩的な質問をされる人から専門的レベルの人まで様々だが、司会者の仕事は究極のサービス業であることの自覚、そして礼節なくして成り立たないことを学んで欲しいもの。

 マナー以前という唐突な質問に対して恐れ入りながら返信するが、気配り、心配りという配慮なくして空間のコンダクターは無理と断言したいし、そんな司会者が故人を送る儀式に携わるなんて「失礼」で、オヤジギャグ的に変換すれば「室礼」が分かっていないと言えるだろう。

 塾生「ままごん」さんのブログに<!!>というような司会者さん達のことが紹介されていたが、指導する立場の人達が共有する悩みでもある。

 弊社が加盟する協会のメンバーや塾生達のブログを訪問いただければお分かりだろうが、みんな悲しみの儀式の中で「優しさ」を重視している。

「終焉の儀式」「悲嘆の心情」「宗教の意義」などの重要性を認識し、それが不可欠なプロとしての基本的条件として努力することが始まると、間違いなくコメントの内容や伝達力に変化が生じ、会場空間を「神変」させる結果につながるのである。

 技術を教える指導者は多いが、意識改革を負荷させることは少なく、ここに本物が育たないという問題が秘められていると断言する。

初 めての指導で「マイクを持つ自信がなくなりました」と泣いてしまった女性司会者が数多くあったが、そう感じた人達がそこから真剣に研鑽し、やがて全員が本 物に育ってくれているのが私の誇り。その人達は、日々に悩みながらマイクを握り、遺族と参列者と共に悲しみを共有している。

「どうして私ばかりに悲しい葬儀が回ってくるのでしょうか?」

昨 日、そんな悩みを電話してきた塾生があったが、「それこそ『ご仏縁』で、あなたが最適の司会者。あなた以外はダメという『試練』と考えなさい」と返してお いたが、この数日間で担当した葬儀の内容を聞いたら信じられないほど本当にお気の毒なご不幸ばかり。きっとやさしいハートが「少しでも不幸でないひとと き」を<プレゼントして差し上げたい!>と頑張ってくれただろうと思っている。

 さて、私は携帯電話でのメールは一切しないタイプで、専らパソコン利用。若い人達のように絵文字なんて「♪」ぐらいしかしていないが、塾生のブログを訪問して<こんな世界が!>と驚嘆してしまった。

 冒頭に書いた配慮や礼節などが、幼い子供さんからのお礼のメールに滲み出ており、知らなかった世界に感動。

そんなところから、今日の<HOME>接続は「若葉のつぶやき」です。びっくりの世界をどうぞ。
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