2006-09-27

秋の夜長に  NO 1640


 昨夜、知人達との別れ際に九州往復の話題で「よく地震に遭遇するけど、今回はなかった」と言っていたら、今朝、九州、中国、四国方面に地震が発生してびっくり仰天。2人の知人からも驚きの電話があった。

 これは「予知」や「予言」ではないので誤解のないよう。昨日の新聞で地震の危険性についての記事があり、それがふと思い出されたことから発言しただけのこと。しかし、振り返ってみると九州や中国、山陽道での地震遭遇が何度もあるのが不思議である。

 秋が深まる中、3人の幼い子供達が被害に遭った福岡の事故から1ヶ月が経った。過日の九州路で「福岡インター」の文字を目にあの事故のことを思い出し、自然にスピードを落として運転することになった。

「家族」が突然「遺族」になった衝撃は測り知れない強烈なもの、決して時間経過で癒されるような世界でないことを誰もが理解されるだろうし、それらは判決が下された奈良の少女の事件でも同じこと。悲嘆を治す薬がこの世に存在しないと考えたい。

 リンクのページにある「ままごんのイロイロ日記」を訪問したら、上述の事故のその後についての記述があった。女性司会者として九州で活躍される彼女だが、今夏に追突事故の被害に遭遇した出来事もあり、思い一入ということもあるようだ。

  そんな1ヶ月の間に、九州内で平均して1日に38名の飲酒運転が検挙されたそうだが、県民数が多いとしても、福岡県がトップとは不名誉なこと。九州の男性 は酒豪が多いと言われるが「九州男児」が飲酒運転なんて情けないではないか。加害者になって後悔する光景と、自分や家族が被害者になった世界を想像して欲 しいものである。

 さて、夜に地元の小学校の会議に出席した。現在行われている建設工事の竣工に併せ、創立50周年記念式典が開催されるとの案内があり、PTA歴代会長のえにしから運営委員の一員となった。

 2人の子供がお世話になっていたのは私が30代の頃、4年間続くことになった会長の責務。当時も講堂の撤去、プールの撤去、屋上プール付き体育館新築、給食室の移転新築、運動場の移転などが行われており、それらの竣工式典を終えて卒業となった。

  そのきっかけとなったのは、校庭を給食搬入車が通るという危険な問題。そこに降って沸いたような情報に<これは!>と思い、すぐに地域役員の方々にお集ま り願って会議を開催。マンションが建設されるという160坪の隣接地の買収を大阪市にお願いし、「校庭で交通事故の危険性が!」というキーワードで地元の 固い結束が生まれ、信じられないスピードで契約が結ばれ、そこから大改造計画に進んだ歴史があった。

 今日の会議で祝賀会の司会を担当することになった。地域団体の役員さん達も30名ほどおられたが、大半の方が当時にお世話になった人達。懐かしい苦労話も拝聴してきた。

 その学校を卒業した娘にも子供が生まれ、もう小学校1年生になっている。お陰で「爺ちゃん」という立場を体験させて貰って感謝の合掌。それだけに毎日の悲惨な事故のニュースを知る度に堪らなくなる。

 そんな私が興味を抱くことがある。事故を起こした人や飲酒運転で検挙された人達に「あなたの宗教は?」と確認したいということ。

果たしてどんな宗教が出てくるのだろうかと考えるが、世の乱れの背景に「宗教観の稀薄」という社会現象の影響もあるような思いがし、「命」という文字を思い浮かべる秋の夜だ。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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