2006-10-05

手を合わせることばかりです  NO 1648


 過日「NO 1642」で紹介申し上げた100着ぐらいの子供服だが、贈る方、贈られる方のご両者の「えにし」が理想のかたちで結ばれ、お浄土におられるお父様のご遺志が何より有意義な「ご仏縁」となったようで嬉しい限りである。

 賛辞に値する崇高なご厚意を贈られたのは「出たとこ勝@負ログ」の管理人さんで、今日、福祉施設の理事長さんから送られてきた「お礼状」を添付くださり、ご丁寧なメールを頂戴して恐縮し、スタッフ一同でお父様に手を合わせた。

 このお話しがあった時、女性スタッフ達から様々な意見が続出、取り敢えず数着をお預かりして検討することになり、「サンサンてるよ」さんのアドバイスも頂戴しながら、地元の福祉施設の方々と話し合って進められてきた経緯があった。

 どちらかというと「フォーマル的」なイメージの子供服、施設には50人ぐらいの子供達が生活されているそうで、理事長さんのお手紙には「外出着に活用させていただきます」というような一文もあった。

  昭和26年頃に設立され、それからどれだけ多くの子供達が巣立ってきたのだろうか。22年生まれの私が59歳になっている時の流れ。巣立った人、そしてこ れから巣立つ子供達の幸せを祈念しながら、設立から現在まで運営される理事長さんやスタッフの皆さんにも手を合わせる。

 歩いていると胸のポケットに入れてある携帯電話が鳴っている。両手が荷物で塞がっていたところから歩道の縁石の上に置き、着信番号を確認したら見知らぬ番号。4回鳴って切れてしまった。

 1回や2回なら「ワン切り」ということもあるが<4回鳴ったのだから違うのでは?>との思いもあったが、重要なことなら改めて掛かってくるだろうと掛けなかった。

 限られた少数の人達にしか教えていない私の電話番号、相手の「075」で始まる番号を気にしながら会社に戻り、ネットで番号を調べて貰ったら悪質な「ワン切り」で有名な番号だと発覚。腹立たしい思いを抱きながら<掛けなかって正解!>とホッとした。

「075」と言えば京都の局番だが、その京都で体験した電話に関する出来事の紹介を。

  20年以上も前の話だが、ある宗教に関するオリジナルなもの買い求めに有名なお店に行った。その有名という意味はオヤジさんが頑固で変わり者ということな のだが、探し物で専門書を調べていたらその店にしかないということが判明し<発見!>に喜び勇んで京都駅からタクシーで駆けつけたというわけである。

表は開けっ放しのお店。「ご免ください」と声を掛けると、まずは奥の方からびっくりするほど大きな犬が足元にやって来て固まってしまい、続いて犬の名前らしき言葉を発しながら「変なオジサン」が出て来られた。

 やってきた目的を告げ、「ありますか?」と尋ねるとニコッと笑って「あるよ」と言われて安堵。店内で電話のベルがけたたましく鳴ったのはその時だった。

 しかし、オジサンは電話に対応する姿勢を見せずに全く無視。ベルの音が気になって仕方がなかった私は「ご遠慮なく先に出てください」と言うと、予想もしなかった次の言葉が返ってきた。

「電話は大嫌いじゃ。相手の様子も何も分かっておらんのに音が鳴る。こうしてお客さんが居るにも係わらず掛かってくる。本当に迷惑な代物じゃ」

 ベルは10数回鳴ってから切れたが、やっと静かになってオヤジさんと30分ほど話すことが出来、非常に勉強になった思い出となった。

お 金を支払った際、「この犬は店の主みたいな存在でな、気に入らん客を判断して追い返してしまうんじゃ。吠えても帰らん客には噛み付くのだが、4人ほど被害 者が出ている。あんたはどうやら気に入られたようだ。また来なさい」と言われてびっくり。あの犬は、まだ健在なのだろうか。

 京都の局番に因んで「ワン切り」ということに。落語作家の「サンサンてるよ」さんのお顔が思い浮かぶ。

 日課となっている所属協会のメンバーや塾生達のブログを訪問、九州の女性司会者が発信する「MAMADIARY」の今日の号のタイトルを見て固まった。「久世栄三郎様へ」とあったから。その冒頭に彼女に初めて返信したメールの言葉が記載されていた。

「派遣司会者は進行係」というものだが、この「独り言」のえにしから、日々の仕事で悩まれた彼女のメールに答えたキーワードであった。

 この数日、彼女は身近な方の葬儀のお世話をされており、そこで体験されたことから大きく学ばれ、何よりステップアップにつながるものと確信している。

  メールで訴えられた葬儀の司会に対する切実な悩み、そこに素朴な人柄と真剣な姿勢を感じたからだが、彼女が来阪、初めて大阪の葬儀を体験した際に信じられ ないハプニングが発生したことも不思議な出会い。そんな「ご仏縁」に手を合わせるのが私達の仕事の原点のような気がする。

 今日の<HOME>接続は「HAYUのひとりごと」を。彼女のMAMADIARYにどうぞ。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net