2006-03-30

不思議なこと!  NO 1461


 大阪赤十字病院でお世話になっている。防音タイプの窓ガラスだが、どうしても北側を走る近鉄線の音が聞こえる。それで始発や最終の時間を自然に知ることにもなったが、名古屋、伊勢、奈良、京都を結ぶ近鉄、上六と鶴橋の間に立地するところからかなりの本数が通過する。

 若かりし頃、地域の役員さん達に依頼され赤十字に寄付を行い、2ヶ月ほどすると立派な感謝状を頂戴したので印象に残っている。しかし、協会の仲間である神戸の公詢社の吉田社長は、何と「紀子さま」から直々に感謝状を賜ったのだから凄いこと。

 さて、今回の入院でお世話をくださる病棟看護師さんは、男性が2人に女性が10数人。どんなシフトになっているのかは知らないが、朝の体温測定時に「今日、担当します」という挨拶から始まるみたい。

 人は骨格が似ていれば声も似ると言われているが、<!!>という看護師さんが3名あったので紹介を。

  私のベッドに担当医師と担当看護師さんの名前が記載されている。この「Yさん」という看護師さんの口調を耳にして思わずお顔を確認した。彼女は私がPTA の会長時代に副会長をつとめてくれた人物とそっくり、声質からイントネーションまで「そのまま」というぐらい似ていた。

 また、CCUの 部屋へ運び込まれた際、最初に声を掛けられた看護師さんにもびっくり。意識朦朧の中でそう見えたのかも知れないが、過去に「気品から貴賓の司会を」と教え た元社員の女性司会者にそっくり、ヘアースタイルまで「そのまま」で、<なんでこんなところに!?>と信じられない思いを抱いた。

 そのCCUの部屋で「お身体をお拭きします」と入ってきた看護師さんにも衝撃、弊社で2年間研修社員として預かっていた九州「落合葬儀社」の娘さんと瓜二つだったから。

本人達が対面したらさぞかし驚くだろうなと想像しながら、こんな体験に「不思議」という言葉しか思い付かなかった術後だった。

 前開きのシャツが開けられ、温かいタオルが傷口の両側に乗せられる。そこで内から外に向けて拭かれたから堪らない。「ちょっと待って!」と劇痛を訴えた。

 手術跡がどうなっているかの情報ぐらいは知って欲しいのもの。縫合が立か横かも考えずに拭かれたら患者は災難では済まされない。特に血圧上昇が心配な私の場合には深刻である。

 着替えさせて貰ってしばらくすると「レントゲン撮影です」という声が聞こえた。2人の女性が移動式の撮影機を運び込んで行動を始める。いよいよ私の番という時「ちょっとお願いが」と薬呑器を取ってくれるように願った。

 もちろんウガイをする目的だったが、その撮影担当技師の若い女性、「どうぞ、いっぱい飲んでください」と発言したから驚いた。

 それぞれの分野のプロ達が連携して仕事をしているのだろうが、こんな手術の後に水を摂取したら大変なことになるのは常識レベル。横の伝達に大きなミスの危険性を感じた出来事であった。

  看護婦さんという言葉が「看護師」さんに変わって久しいが、中にはまだまだ「師」でなく「士」でないの?と思う人達も存在するのも事実。それらは入室して くる姿勢と雰囲気ですぐに察するところとなるが、特に顕著なのが「採血」の時。何度も失敗されてエライ痛い目に遭ったことも少なくなかった。

「ごめんなさい。採血いいですか?」という発言で入って来るタイプにミスが多い。そしてミスったら「ごめんさい。失敗しちゃいました。もう一回、採血いいですか?」と返ってくる。考えてみれば「採血いいですか?」という言葉そのものがおかしいではないか。

 2回大失敗をやらかした看護師さんがおり、彼女は「ごめんなさい」を何度も繰り返しながら部屋を出て行き、しばらくすると上司らしき人物が「失敗したようで」と申し訳なさそうに入ってきた。

 もちろん1回で済むことになったが、途中で彼女が言った「楽にしてください」という言葉に疑問を抱いた私、ちょっと僭越だったが終わってから優しい口調で「どう思う?」と投げ掛けてみた。

 採血で注射針を差し込まれている側にとっては「楽にしてください」より<今、どのあたり?>という方が心配なこと。「間もなく終わりますよ」と言われたら勝手に力が抜けるとアドバイスをしておいた。

 内緒の話だが、この「独り言」を笑覧してくれている看護師さんが存在するようで、あまり悪口をしたためることが出来ない状況。退院するまではおとなしく、抵抗が生じない範囲でちょっとだけにしよう。
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