2013-05-25

初夏の日に  NO 3295


 快速と新快速に乗り継いで目的地へ行った。路線バスを降りて歩いていたら草を刈る機械の音が聞こえて来た。徐々に近づくと草の香りが感じられる。燦燦と太陽の光を浴びながら田園地帯を歩くと、季節は間違いなく夏だった。

  車内の広告でJR九州の中吊りが目に留まった。JR九州は観光特急列車を次々に企画して話題を呼び成功させている。「指宿のたまて箱」「ゆふいんの森」 「あそボーイ」「おれんじ食堂」「A列車で行こう」「九州横断特急」「はやとの風」なども知られるが、今秋から運転される「ななつぼし」の人気は驚異的 で、予約のチケット入手が不可能と言う状況を迎えているし、JR東日本やJR西日本でも観光特別列車の製造に着手しているニュースもあった。

 中吊りのキャッチコピーの「九州再旅」の「ふたたび」という言葉の広告に対し、クリエーターの発想に興味を覚えた。

「文 字」からパッと入手可能な情報は簡単ではないし、短い言葉から訴えるパワーを引き出す発想力はクリエーターならではの世界だろうが、こんな言葉の表現に興 味を抱いて来たこれまで。仕事である葬儀の世界でどれほど真剣に取り組んで来た歴史があるか伝えたい思いがあるが、時に出掛けて車内広告で学ぶことも多い ので楽しみである。

 大阪駅から乗車した快速だが、芦屋駅を出発する際に床下で異音がした。ディスクブレーキが車輪から解除されていないように感じた揺れもあり、乗客の全員が驚くような表情をされていた。

 車両の後方にある優先座席にいたところから、走行中に煙でも出たら大変だと窓から外を眺めていたが、問題なく神戸駅に着いたので新快速に乗り換えた。

 相変わらずぶっ飛ばす新快速。どう考えても10キロダウンを願ってしまう。今日までは問題がなかっても、明日、明後日のことも考えたい。移動手段として時間の短縮は有り難いが、如何なる交通機関でも無事故という安全運航が最高のサービスだろう。

  帰路の車内でのこと。神戸駅から幼い女の子を伴ったお父さんらしき方が乗車されてきた。女の子の手には大きな風船がある。最近に神戸の海側に開場したアン パンマンの世界へ行ってきたようで、アンパンマンのキャラクターがいっぱい描かれた透明の風船の中にオレンジ色の大きな「ドキンちゃん」の入っている二重 タイプの風船で、初めて目にする代物だった。

 こんな光景を見ると孫の存在を思い出すが、まずは存在そのものに感謝をしながら手を合わせた道中となった。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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