2007-09-13

緊張の体感!  NO 1973


 ひそやかに時が流れ、ひそやかいお別れの時が訪れる。思い出が言葉となり、言葉が思い出となるお別れのひととき、本当に静かな葬送の儀式が行われ空間に名古屋と東京の女性司会者が実地研修を体感していた。

 彼女達は、ご出棺後、火葬場まで随行する担当スタッフの仕事を体験したく、私が2人を同乗させて瓜破斎場へ向かった。

到着予定時間より約5分早くに到着、斎場に居る女性スタッフが驚きの表情を見せ、「社長が女性スタッフを二人も伴って来るなんて、特別なお客様ですか?」との質問を受け、事情を説明すると、「全国から研修にやって来るのですね!」と信じられないような感じだった。

式場に戻り昼食タイム、その後、お客様達がお骨揚げに出発されると同時に今晩のお通夜の設定。併せて2人の式進行についてのレッスンを始めた。

 過去の研修会で体験させた難しい原稿を差し出し、「あなたのバージョンで」と注文を付けたが、予想通りのレベルに達しており安堵、そこでグレードアップした抑揚についてアドバイスをした。

 名古屋からの人物は、やがて予定時間に戻ることになりタクシーを見送り、東京からのからの人物には「やさしくて高度」という不思議な世界の体感レッスンを実施、「それ、素晴らしい」と感嘆の声につながる結果となった。

 夜、そんな彼女に「お通夜」の司会を担当させた。もちろん合格点を与えたチェックがあるから任せたのだが、開式前の重みのある部分のコメントと終了後の謝辞代行は私が担当、故人の人生の一部を振り返る構成で結ばせていただいた。

「あれ、素晴らしい。いただきます」とメモをしていた彼女だが、様々に感じたヒントを次々にノートに記し、次の時には間違いなく自分のオリジナルとして活用してくれるだろうと期待をしている。

 司会を担当させた重圧に対するプレゼントとして食事を共にしたが、「大阪で2番目に」というキャッチフレーズの店に大満足。「大阪って、やはり食文化の地ですよね!」と、東京では体験の出来ないオリジナルな味付けに感無量という表情を見せていた。

 そんな彼女のマナーモードの携帯電話はブルブルの連続、深いつながりのある幼い子供達からのメールにも真剣に答え、秘められたそのパワーに驚きを新たにした。

 そんな2人が前日に天満の「繁昌亭」に行っていたが、並んでいる際にNHKの取材を受け、昨日の夕方のニュースの流れたという情報がありびっくり。「抜け駆けがばれた!」と悩む一面を見せていた。

 明日の司会、彼女は遅れないように宿泊ホテルの目覚まし時計をセッティングしているだろうが、故人やご家族から喜ばれる進行になることを期待している。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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