2007-04-22

感謝の合掌  NO 1842


 前から決まっていた関東方面のお寺への団参、羽田空港から鎌倉のお寺へ向かう行程に妻が参加、伊丹空港まで友人に無理を言って送ってもらったそう。

私 はお世話になった方のご葬儀へ。大阪で最も広い式場だが、お通夜も満席。今日のご葬儀も1時間半でも大変というような参列者。ご弔辞3名に続いて弔電の一 部を代読、次にスタッフが編集したDVDを流してナレーションの生バージョン。映像時間に合わせながらエンディングを同時終了という形式で進め、結びに故 人がご挨拶されておられる編集映像を流した。

 それは過去の褒章記念祝賀会でのご謝辞、奥様とお二人並ばれての素晴らしいご挨拶。その中 で「私事で非常に照れくさいのですが、私と連れ添って今日まで色々迷惑を掛けて苦労を共にしてきた私の妻に、心から有り難うを言いたい。有り難うと言いた い」という部分があり、その映像とお声でお偲びいただくひとときとした。

 上述のご挨拶だが、その部分を抜粋する独断に至ったのは、そう仰られた瞬間に会場から拍手が生まれていたのが印象的だったからだ。

 その記念祝賀会の司会を私が担当しており、ホテルでの打ち合わせに何度かご一緒した時のことが思い出されてくるが、私の人生を大きく変えてくださった感謝の出会いとなった人物であった。

 いつも奥さんのことを語っておられた故人。知る人ぞ知るロマンチストであられたことも忘れられず、お二人が皇居で撮影された記念写真も拝見したが、それは輝ける人生のひとこま。入り口に設置したメモリアルボードの数々のお写真にも合掌申し上げた。

 社葬という形式ではない個人葬からVIP対応をしていなかったが、日本を代表する電器メーカの元社長さんや役員さん、そして政財界各方面の著名な方々が多くご参列、故人のご生前の偉大なご功績を改めて再認識することになった。

 スタッフが担当する打ち合わせの段階から入らせていただいたが、こんな場合にはご家族の多いご家庭の素晴らしさ、そして悲嘆の中での絆に生まれる「心強さ」が理解できる。

間もなく新しいお孫さんのご誕生があると伺ったが、その娘さんもしっかりとお父様を送られ、姉妹とお嫁さん達で開式前に立派な花束をご祭壇にお供えされた。

  式場の両サイドに設置した黒枠の一切ない真っ白なアクリル画面、特許製品と言われ、その薄さも驚異的だが、90インチという大きさには迫力がある。音響、 映像機器に関しては業界で有名な会社を選択、前日から2人のオペレーターが私の横でフォロー。社長自らが担当され、後片付けをされるお姿にも手を合わせて きた。

 会場の雰囲気を察知してシナリオを急変させるのが私の方式、この社長には東京、名古屋、九州など各地で行われた社葬でご無理を願っている。

 設備を片付けたら背の高いワゴンに満載になるぐらいの量、次のスケジュールで先に失礼してきたが、今回も本当に有り難い配慮をくださった。

 何よりこの式場に据え付けられている音響設備がひどい。特に全スパンでは耳に入ると苦痛になるレベル。会場空間を式所空間に「神変」させるために不可欠な音響は何より重要。私が特にお気に入りなのは、プロ達が真剣に微調整に取り組んでくれる姿勢。

 日付が変わってしまったが、明日は遠くへ車で出掛ける。どうも雨模様みたいなので安全運転を心掛けよう。
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