2010-01-01

迎 春  NO 2604


  晦日から大晦日に日付が変わり、閉店間近に真向かいの銭湯へ。番台の女将さんに「ごめんね」と言うと、割烹をやっている私の友人が入ったところと教えてく ださり安堵。温めの湯に入っていると「遅いなあ」とサウナから出てきた彼の体型にびっくり、互いの体重を確認し合ってメタボの話題で盛り上がった。

 彼と私に共通するのはこの時期が非常に問題ということで、餅の食べ過ぎ要注意のうえに、銭湯でつい買ってしまうアイスクリームやアイスキャンデーをセーブしなければならない。

 彼は自宅風呂に入ってアイスキャンデーを食べるのが大好き人間。一気に4本も食べたということもあるので驚きだが、互いが信楽焼きの狸のようなお腹にならないように考えたい。

 そんな彼が大晦日の朝から自宅にやって来て「これを」と届けてくれたのは正月の食卓に飾る立派な鯛の塩焼き。過日にゴルフを何度かご一緒したことのある近所の娘さんがプロ級に調理された黒豆をプレゼントくださったが、人の世の温かいハートの交流に手を合わす。

 昨夜の銭湯での会話の中に「茶色の水飴」のことも飛び出し、「懐かしい!」との言葉を発した彼のために、鯛のお返しではないが、「好きなだけ取って」と水飴を持参し、閉店しているカウンターでお茶を呼ばれてきた。

 全国的に荒れ模様の大晦日だが、我が大阪にも台風並みの強風が吹いている。テレビのニュースで福岡県の久留米市や愛知県の名古屋市の積雪映像を目にしたが、そんな中、塾生の一人から息子さんが交通事故に遭遇したと電話があった。

 中国地方でも20センチぐらいの積雪があったそうだが、スタッドレスタイヤの車で出掛けた山間部で、ノーマルタイヤのトラックが横転して道路を滑ってきて衝突したという。頭に痛みを感じるそうで入院したと聞いたが、大事に至らないようにと西に向かって手を合わせた。

 冬用タイヤで思い出すのが弊社の元社員のこと。彼は遠方から車で通勤していたのだが、大阪市内にも珍しく積雪した日に遅れず出勤し、自慢げに「冬用タイヤ装着ですから」と言ったので説教をしたのである。

  御堂筋をいつものように走行してきたと言ったことに対して「間違っている」と指摘したものだが、上述のトラックのように、他の車がノーマルタイヤだったら どうなるかを心配すべきで、赤信号で停車したところへ後方車が追突してくる危険性が高いことを教える説教的なことだった。

「考えていませんでした」と反省した彼だったが、四輪駆動車やFR車と一般車の違いもある筈。そんなことも考えずにハンドルを握ったら恐ろしい。何より雪道には慎重で謙虚でありたいもの。

 元社員だった彼だったが、自治体の開発した地域の分譲抽選に当選し、期限内に自宅を建てなければならず退職の決断に至ったが、大型二種免許を有していたところからバス会社に勤務、今や管理職の立場として活躍しているそうだ。

 新年が明けた。昨年があまり幸せでなかった方々には今年のご多幸を祈念し、幸せな昨年だった方々には今年がもっと幸せにと願って手を合わす。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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