2009-10-09

恐怖の一夜  NO 2555


 気圧が低くなったからだろうか、それとも揺れた欠陥住宅の影響からか、少し頭痛がした朝方だった。

 上階にいた妻の話によると未明の強風は凄かったそう。悪猫が落ち着かずにウロウロし、天井ばかり見ていたとのこと。台風一過で窓のシャッターを開けた頃に落ち着いていたが、今後に通過する地域の皆さんに被害がないようにと願っている。

 梯子から落ちて亡くなられた人、また、オートバイで新聞配達をするために走行中、路面にあった倒木と衝突して亡くなられた人もあり、そんな災難との遭遇があると全く想像することもなかったことを考えると、今日あることの幸運の不思議に気付かされる。

 台風が関東から東北へ進んでいた頃、関東に在住する娘に電話、孫が小学校と幼稚園が休校、休園となっていることを教えてくれ、風が強いと聞いたので、外に出ないようにと
返しておいた。

 高速道路の通行止めもあちこちで、通行可能でも50キロ規制となれば到着予定が大幅に遅れる。しかし事故に巻き込まれることだけは避けたいもの。どこかの高速道路を走行していた際に目に留まった「お土産は、無事故でいいのお父さん」という標語を思い出した。

  御通夜が始まる前、昨号で触れた人物に会いに式場へ行った。彼は、ある世界の一流プロ。名古屋や九州で行われた大規模葬儀に特別なスタッフとして尽力をい ただいた歴史もあるが、ホテル葬ではなくてはならないキャスティングの一員であり、何度も無理をお願いしたことがあった。

 エレベーター前で奥様とも再会、大阪の天空館で行われた彼女のお父様の葬儀も私が担当したが、御通夜でセッティングした100インチの特別スクリーンに映した映像でハプニング、5分間ほどアドリブを余儀なくされた思い出もある。

 お柩が祭壇に安置された段階で手を合わせてきたが、担当責任者と女性司会者に「特別にお願い」と言葉を掛けてきた。

 ご導師の紹介も特別なお方。そこにも不思議なご仏縁があるのでお願い申し上げたのだが、きっと特別な式場空間で厳粛な葬送の儀式が行われるだろうと手を合わす。

 ニュースを見ると、長崎のハウステンボスの再生プロジェクトメンバーが決まったそうだが、日本航空をはじめ、全国で再生問題が持ち上がっている。

葬 儀の世界で業者紹介のビジネス展開を始めているイオン・グループの大幅な赤字が伝えられていた。そんな業績だから安易に葬祭業界に手を出したのかもしれな いが、業界に流れる4割搾取という紹介料は異常な数値、それで加盟した業者があまりにも恥ずかしいと提携中止の行動に進んでいるとも聞いたが、プロの業者 なら絶対に提携しないと断言するし、人生最期の大切な儀式をスーパーに託したくないとの言葉が重いではないか。 

 夕刊の一面に「ウィニー」ソフト事件の無罪判決が掲載されていた。おそらく検察側は控訴すると言われているが、ネット社会に潜む大きな問題とも言えるだろう。

 新聞の一面に掲載されるとは大変なこと。我が業界では「悪いこと」でもしなければ掲載されることはないが、誰もが知る大手葬儀社と大手互助会が悪いことで掲載されたことがあった。

  手前味噌で恐縮だが、弊社は一面にカラー記事で大きく掲載されたこともある。それは団塊世代が求める葬儀を「かたち」にしたことが高く評価されたからだ が、一方で、社会面のトップ記事に「よいこと」をしたと私の写真が大きく掲載されたこともある。そこから様々なドラマを生むことになったのだが、それにつ いてはまた次の機会に。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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