2011-10-10

再開と再会  NO 2718


 日曜日、朝早くから新大阪駅に行ったら、新幹線が止まっている。岐阜羽島駅と米原駅の間で作業車の脱線事故が発生とのこと。「のぞみ」が最大で1時間の遅れが生じていた。

運転再開で指定して列車に乗車したのは33分遅れ。それでも途中で18分ほど短縮したので驚いた。

 東京駅は工事中、八重洲口から久し振りに高速バスに乗り、首都高速から常磐道を北上した。

 鉄道の新線が走り出してから利用客が激減したようで、10分毎に出ていたものが30分毎になっていたが、それを承知である目的のためにバスを利用した。

 目的とは建設中のスカイツリーを高速道路から眺めること。それにしても首都高速は何回走行しても恐ろしいところ。ビルにすれば8階ぐらいの高さを走るし、両国付近の隅田川沿いでは道路脇のコンクリートのガードも薄いし、一つ間違えれば落下で大惨事の恐れがあるからだ。

 浅草周辺で目にしたスカイツリーは半端じゃないほどでかくて高い建設物。よくぞまあ、こんなものを建てられたものだと改めて感心した。

 バスは、安全運転。常磐道の100キロ制限の区間でも85キロぐらいで走行。日曜日で渋滞がなかったからか、定刻で目的地に着いた。

 昨年、当日に私が発熱してしまって行けなかった孫のピアノ発表会だが、今回は少しぐらい無理をしても行こうと予定しており、会場に行く前に昼食をと考えてレストラン街の店に入ったのが間違いだった。

 直前に10人ほどの先客があり、我々の注文した料理が中々出てこない。そんな時、娘
から「どこにいるの?」と電話が。10分で孫の独奏が始まるとのこと。このままお金だ
け払って駆け付けるか、なんて話し合いもしたが、確か娘と連弾があった筈と思い出し、
店側への配慮もあって食することに。

 お陰でタクシーで着いた時には独奏が終わった後。娘からこっ酷く嫌味を言われたのも仕方がない。

 それから娘と孫の連弾まで様々な演奏を聴いていた。3教室の合同発表会であり、ピアノだけではなくリコーダーや歌まであるので退屈しない。連弾の曲は「久石譲」さん作曲の誰もが知る旋律。想像以上に孫が上達していたのでびっくりだった。

 何やら大きな学会が開かれているそうで、市内の大半のホテルが3ヶ月ほど前から満室らしく、我々が宿泊したのは辺鄙なところにあるビジネスホテル。

 これもよい体験。ツインがなくてシングル2室ということになったが、駅の階段の上り下りからか、適当な疲れで就寝することが出来た。

  そうそう、夕食に行ったのは[ひな野]という野菜中心のバイキング店。大人2100円、小学生1050円、幼児525円、3歳まで無料というシステム。て んぷら、から揚げ、おでんからフルーツまで、食べ放題にも驚いたが、孫達の健啖振りにはびっくり。でもそんな光景を目にするのは至福の時間。これこそ生き ていてよかったと感じるひとときでもあった。

 今日は昼食を一緒にと、昼前に待ち合わせ。店に入って食べ始めた頃、何かおかしな感じが。 我々がいた場所は6階だが、かなり揺れている。地震である。瞬間に孫達が「震度2だ」なんて会話を始める。何百回も余震の体験をしてからだろうが、かなり 強い揺れを感じた我々にはそれこそ体験したくない地震であった。

 震災の日の状況を娘から聞いたが、ピアノが部屋の中央まで移動し、お仏 壇の上下がズレ、水屋から食器が全部飛び出し、冷蔵庫の扉が勝手に開き、ガスレンジが落下したそうで、断水、停電から小学校の体育館に避難していたと言 い、近くのスーパーマーケットの飲料水が何もなくなったそうなので大変だったらしい。

小学校に通う孫に確認すると、地震があった時には教室におり、みんなで机の下に身を隠し、先生の誘導で運動場に集まり、教頭先生から地震の危険についてお話があったそうだ。

 帰路は、つくばエクスプレスを利用したが、130キロ走行は恐ろしい。せめて110キロぐらいに抑えて欲しい感じ。ロマンスシートではなくベンチシートに座ったからかもしれないが、気分が悪くなってしまったのでそう言いたい。

  終点の秋葉原駅は地下7階ぐいらいだろうか。地上に出るまで何回も長いエスカレーターに乗らなければならない。やっとJRのホームに出たら、山手線と京浜 東北線の両方に電車が止まっている。そこで「快速」という赤文字が目に留まり、京浜東北線で浜松町まで移動。東京モノレールで羽田空港へ。

 大嫌いな飛行機で伊丹空港へ到着。帰宅して昼前の地震の震源地と体験した震度を確認したら、孫達が言った「震度2」だったので再度驚かされた。

 ネットのニュースを確認してたら、放射能の拡散地域ので色分けデーターが掲載されていたが、それによると孫達が住む地域が異常に高いので衝撃が走る。なぜそこだけなんて不思議な思いを抱いたが、ただ問題がないようにと手を合わすしかないのがもどかしい。
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