2008-10-31

落語と恐怖?  NO 2306


 行政に携わる専門家達は、時に落語以上の面白い話題を提供してくれるものである。そんな典型的なケースが問題になっている静岡空港の建設で、滑走路の直線状に存在する林をどうするかで混乱中、そんなやりとりの中で「立ち木が成長した」という発言には思わず笑わされた。

 お陰で開港が遅れるそうだが、浄財である税を費やしてのミスの発生にあって責任の擦り合いだけはやめて欲しいものである。

  新幹線「ひかり」で静岡と新大阪間は1時間50分、北海道や四国、九州方面への利用には便利だろうが、これまでに開港したあちこちの地方空港の利用者数予 想は悉くサバのの読み過ぎ、「完成にこぎつけたら」との単純発想で計画が進み、建設に関連する企業だけが喜んでいる構図に社会の歪が見て取れるではない か。

 一方で、大学の学生達の間で大麻問題で騒がしい。多くの大学で逮捕者を出し、想像以上に蔓延しているようで、心身のみならず人生に大きなハンデとなる傷を負う愚かさに、これまた社会の歪を考えさせられるこの頃である。

 皆がしているから、興味があったから、なんて単純な思いから道を踏み外して家族を嘆かせている学生達、検挙されてから後悔しても始まらないことを学んでおくべきだろう。

  大麻の栽培までやっていた学生も少なくないようだが、まさか卒業論文で「大麻の成長と人体に与える影響力」なんてことを目的にした筈はなく、そんなことを 言ったら、それも冒頭と同じで落語の世界であると共に、卒業証書の代わりに「落伍」者としてのレッテルが貼られることになるだろう。

 親 兄弟に衝撃を与えてどうするの?家族が逮捕されるなんて家の恥だし、「ご先祖さんに申し訳ない」という鉄則が稀薄されてきているのが寂しいところ。家庭内 で「あいつはあいつ」と割り切れる人達がいることも事実で、そこに再犯の環境があるとも思えるが、人生とは「出会い」がすべて。おかしな人をおかしな人と 判断できなければ被害者、加害者になるパーセンテージが高くなるのが世の常だ。

 今日の結びに「怖~い」お話をしておこう。覚醒剤の常習 をすると骨格が脆くなるという現象が出て、それらは死亡を迎えて火葬された際に遺骨を見れば一目瞭然というように顕著となり、これまでに何度も目にした体 験があるが、若者のシンナー吸引も同じ結果となるのが秘められた恐怖の現実である。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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