2009-10-05
体験したことから NO 2552
中川昭一元大臣の訃報にびっくり。循環器系の病気だったようだが、例の酩酊会見さえなければこんなことにならなかったと考えてしまう。
アルコールの検出や睡眠薬のことも報じられていたが、随分と前から肝臓や血管が悪くなっていたみたいで、政治家としてのストレスや飲酒量の多さが命を奪ったものだと推察する。
睡眠薬とアルコールの組み合わせは恐ろしいもの。10数年前の体験だが、福岡での講演に行く前日に忙しく、深夜まで仕事に追われて原稿作り、朝7時半頃の 「のぞみ」に乗車しなければならず、医師から貰っていた軽い睡眠薬を横着にもコップ半分のビールで飲んだのは午前2時半頃。
6時過ぎに起床して廊下を歩くと右に倒れてしまうのでびっくり、壁にもたれて寝室に戻り、布団の上に座っても右に倒れるのだから頭の病気だと覚悟した。
それから10分ほど横になっていたら嘘のように回復、準備をして新大阪駅へ向かった。
そんな事情を博多駅に迎えに来られていた主催者側の人に伝え、講演途中で呂律が回らなくなったら頭の病気だからと、救急車の隊員に伝えて欲しいと言ったら表情が変わり、「そんな恐ろしいことを言わないでください」と返された。
きっと薬をビールで飲んだからだと思いながらも、少しは脳内の異変を心配していた
講演の時間だが、何の問題もなく1時間半を終え、そのまま「のぞみ」で大阪へ戻った。
その日の夜、当時にお世話になっていた医院に行き先生に事情を説明したら叱られた。「ちょっと違っていたら死んでいた」と言われ、睡眠中に呼吸が出来なくなったり急激な低血圧に陥り死に至るそうだが、そうならなかって本当に胸を撫で下ろした出来事であった。
今日は、あちこちから恵贈品が届いて恐縮。九州からは驚くほどの大きさで有名な大きさの荒尾梨。北海道からは水引細工の作品と共に、作務衣に合いそうなマフラーを頂戴した。
形見となった和服やその裏生地でバッグや財布などを創作する技術が喜ばれているが、中には屏風や掛け軸にするケースもある。柄を見るだけで大切な人との思 い出が蘇ることは素敵なこと。そんな創作者達が少なくなったが、また注目を集める筈だ。「思い出を形見に」は弊社の理念のひとつとして重視するキーワー ド、それを継承してくれるスタッフの存在に期待する。
昨号で書いた台風が上陸するみたい。現在「910ヘクトパスカル」と言うのだから 途轍もない大型で猛烈な台風である。この水曜日の午後から近畿地方が暴風雨に襲われそうで、木曜日は朝から外へ出られないと想像し、葬儀も出来ないような 状況かもしれず、少なくともパワーダウンしてくれることを願いたい。