2009-11-18

無事故が何より  NO 2587


  ご葬儀が気になって式場へ行った。2階に上がって受付の方々にびっくり。お一人は昨年にご家族のご葬儀をされた際の喪主さんだったし、もう一人の方は、私 が入院中にリハビリの先生に連れられて大阪城公園に行った際、偶然に会ってお声を掛けてくださった人物。「良くなってよかったね」と励まされて恐縮した。

 式場に行く途中、商店街で出会った方から「何方が亡くなられたの?」とのご質問が。黒い服装の参列者が多く通られるから問われたのだろうが、その方のご兄弟の方が葬儀委員長を務めてくださっていると申し上げると驚かれていた。

 さて、東京からの帰路も「N700系」を選択、ホームで販売されている駅弁を避け、新大阪駅の在来線側にある「駅そば」まで我慢することにし、車内販売で「栗」を購入して過ごしてきた。

  到着してから乗り継ぐ在来線の特急列車の発車まで20分ある。時間を計算しながら「なにわ」という名称の店に急ぐ。入り口におばさんが座っており注文する とマイクを通じて厨房で調理作業が始まっている。支払いを済ませて発見されたシールを手に進むと、もう出来上がっているという超特急だ。

 出汁の温度も適当な温めで、熱くて「ふーふー」というものではなく、急いでいる場合には何よりだろう。

随 分と前のことだが、この店で天婦羅を次々に揚げている光景を目にして驚いたことがあった。小さな海老を揚げているのだが、手を粉の中に入れて雪を降らすよ うに油の中に落とし、それを箸で器用に寄せ集めて衣として包んでいくのだが、それは「お見事」という一言、まるで芸術の世界。関西ローカル系のテレビ番組 の中で街の「人間国宝」認定というロケがあるが、間違いなく公認されるだろうと想像する。

 そんな「そば」を食べて時計を見たら発車時間が迫っている。急いで階段を下りたらホームに特急「くろしお」が停車しており、約1分で発車というアナウンスを耳にして最後尾の車両に飛び乗り、自由席の3号車に向かって歩いていると発車した。

 1時間に2本の関西空港行き特急「はるか」があるが、その間に南紀方面行きの「くろしお」「オーシャンアロー」が運転されている。貨物線を通って福島駅付近で大阪環状線に入り、西九条、天王寺に停車する。

  博多や東京からの乗車券なら「大阪市内行き」となっており、天王寺までの運賃が含まれている。そこで特急料金だけを支払えば利用可能なのだが、630円と いう最短特急料金が新幹線からの「乗り継ぎ」の場合には310円となり、それで16分で天王寺駅に到着するのだから楽である。

 大阪駅で乗り換えて環状線を利用すれば、少なくとも30分を要するし、上述のルート存在を知ったらもう無理である。私は「はるか」が走り始めた時から利用しており、知人や友人達にも伝えている。

 利用する乗客の中には乗り継ぎなのに特急券を購入しないで乗車する人もいる。そんなケースで検札があれば630円ということになる。検札が来なければ「無料」と願っているのかもしれないが、ドキドキ感は心臓に悪いと考えたい。

  そうそう、東京から帰った日、「N700系」の列車を使ってデモンストレーションが行われていた。大使館など外国人を招待し、最終列車が通過した後、米原 駅から新大阪に向け時速330キロ運転をしたそうで、国交省と民間企業となったJR技術の輸出ビジネス展開が目論見だったようだ。

 東京から130キロ運転をする快速に乗って精神的に疲れたが、速度より安全が何より。330キロなんて考えない方がよい気がする日となった。

久世栄三郎の独り言(携帯版)
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