2009-07-08

変革の背景に  NO 2471


 昨号は休載となった。妻は、お世話になっている病院に採血のために行き、私は真向かいの医院で診察を受けた。土曜日の午後から手足に発疹が見られるという異変が生じ、その原因が心配で行ったのである。

 睡眠すると消え、起床して活動を始めると現れるという不思議な現象。薬疹ではないかと思ったが、それが今頃出て来るとは考えられず、金曜日に食した「お好み焼き」に入れた山芋のアレルギーかもと考えながら、その日に食したものを振り返ってみた。

  フルーツの桃、リンゴもあったが、そんなものでこんな兆候が現れることはなく、別の原因と拡げて出てきたのが新しい藍染の作務衣。ネットで調べてみたら、 藍染にはアレルギーを抑制する効果はあっても発症することはなく、何か粗悪な化学薬品でも混入されておらなくては起きないようだった。

 しかし、間違いなく色落ちしており、手の指が青く変色していたので驚いて手を洗ったら元通りになって安堵。ひょっとしたら原因では?なんて疑問も抱いていた。

 そして、医師の初診によると山芋アレルギーみたいらしく、抑える効果のある点滴を受けた。

 続いて血圧チェックを受けた珍しく低血圧、水分不足の恐れがあるとのことから別の点滴を受けた。

 そんな治療も空しく、また夜になって再発。今日は、採血を実施、次に昨日よりも強力な点滴を受け、処方箋をいただき、知人の薬剤師の居る大きな薬局でシロップ系の薬を調合して貰ってきた。

 強力な点滴、そして甘い味のシロップ約で劇的に治まったようだが、問題は明日の朝になってから。でも気分が随分と楽になったので落ち着いている。

  昨日、バルブ時代に脚光を浴びていたカリスマ男性美容師の特集ドキュメントを観ていた。その中で凋落した今に反省する言葉として「部下や周りのスタッフの 意見を全く無視していた。自分ほど偉いものはいない」と誤解していたというものがあり、誰もが陥り易い問題提起として捉えられていた。

 また、NHKで「あれ、今どうなった?」というタイトルで、日本中の介護サービス・ビジネスに影を落とすような大問題を起こしたコムスンを採り上げていたが、本業の会社の株価を吊り上げるための目的が重要だった事実に衝撃を抱き、高齢社会の到来に真面目に
取り組まれてきた多く人達の夢を踏み躙り崩壊させた大罪が、各方面の取材から分かり易く解説されていた。

  一方で、我が葬祭業界に改革という新風を吹き込んだ葬儀会社が採り上げられた番組もあったが、あまりにも業者側にとってうまく編集されているような気がし てならず、ここでも経営者が何度も仰った「ビジネス」という言葉に寂しさを覚えながら、株の上場という事実に上述の会社と重ね合ってしまったような気もし た。

 上場ということから潤沢な資金が得られるし、手法として創業者利益という一般的に想像出来ない巨額な利益を得られるが、半面に株主 への利益配当という背景があり、サービス提供が制限されてしまう条件が課されていることもあり、上場が「お悲しみの遺族」へのマイナスにならなければよい のにと再認識したひとときだった。

そうそう、今日の医院の待合室で観た番組にびっくり、本能寺の変の明智光秀を採り上げ、彼が「敵は本能寺にあり」と行動した背景には躁鬱病があり、その時、彼は「躁」の状態にあったという分析がなされていて興味を惹かれた。

 最近に多い躁鬱病だが、躁は「他人」を攻撃するように噛み、鬱は「自身」を噛むという行動に特徴があるそうで、他人から観察すればすぐに「おかしい」と気付くが、本人には理解出来ないという恐ろしい病気である。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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