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2002-03-22

不思議な行動

まず、お断りを申し上げます。お許しくださいますよう。

今日は、大変、偉そうなことをしたためますが、なにとぞご海容くださいますよう伏してお願い申し上げます。

あるテレビ番組で、電車内の通路に座り込む若い女性達に、リポーターがインタビューをする光景が放映されていた。

「恥ずかしいとは思いませんか?」との問い掛けに対して、彼女達は異口同音に「恥ずかしくないよ」と応え、衝撃を受けた。

 彼女達の言い分は「知らない人の中だもの」。リポーターの顔が引き攣っていたのが印象に残っている。

 男女平等、男社会だとの批判に対する問題を論ずる気持ちはない。しかし、日本人の美徳であった「謙虚」「礼節」「羞恥心」は何処に行ってしまったのだろうか、本当に淋しい思いを抱くこの頃である。

 大阪に「USJ」がオープンし、大きな人気を呼んでいるが、20年ほど前、ロスアンゼルスのユニバーサルスタジオ、ディズニーランドに行ったとき、さすがにアメリカだと感じたことがあった。

 人気が集中するゾーンや乗り物には、行列が出来て当然。それは万国に共通するところだろうが、そこでは100メートルの行列でも、必然として「あること」が見事になされていた。

「あること」とは「間」を開けること。20人ぐらい毎に約1mの「スキマ」が自然に形成されている。それは通路を横切る人のためのもの、日本ではまだ見ることの出来ない光景のような気がする。

 そんな日本人が、通夜や葬儀の席で不思議な行動を見せてくれる。日常に絶対譲らないタイプの方でも譲り合う姿を見せてくれるのであるが、これは、アメリカナイズとは全く逆となる行動だから面白い。

アメリカでは、こんなとき、無駄な譲り合いは行なわない。それは、後ろに続く方のためにという「時間の無駄の割愛」意識となっている。

  宴会好きな日本人、自由席となれば「どの席が上席か」との詮索にうるさく、葬儀終了後の「精進あげ」の席も例外ではない。「奥の方からお詰め下さい」、そ の言葉の効力のなさ、何度嘆いたことだろうか。それは、すべてが親戚縁者で、冒頭の彼女達とは異なって、全員が知り合っているからこうなるのだろうか。

 日本人とは、不思議な行動を見せる国民性があるようだ。   ・・・ごめんなさい
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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