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2005-01-02

嫌われながら?  NO 1024


 毎年、年末に珍しいものを恵贈くださる人物が。自宅に配達されてくる大きな箱、中に青森県特産の「自然薯」が入っている。

 妻の友人や懇意にしている割烹のオヤジさんにもお裾分けをするのだが、「こんな立派なもの初めて見た」と驚嘆される代物だ。

 贈り主は青森県八戸市に在住される「西山葬儀社」の社長さんだが、彼とも不思議な「えにし」で結ばれている。

 発端は一通の手紙、「人生で立派な仕事をしたい。葬儀社として悲しみの方々のお手伝いを」と書かれてきていたのだが、彼は大学の工学部を卒業した頃。そこから新規で葬儀社になるための修行をされることに。

 「大阪へ修行に」とご希望されたが、私が推薦したのは海を渡った室蘭市民斎場。当時から北海道で別格の葬儀を提供されていた藤井専務にお願いし、彼の修行が始まった。

 お客様の評価の高い室蘭市民斎場だが、今や「愛と癒し」を企業理念にますますご発展。苫小牧市民斎場の建設から「めもりあるグループ」の隆盛に至っている。

 この藤井専務が素晴らしい人物、日本トータライフ協会の北海道支局長として、「気配り、心配りの藤井さん」と称される存在。スタッフ教育に長けられ、私もいっぱい勉強をさせていただいた。

 そんな藤井専務のご指導を受けられた西山氏、今、八戸で「葬道」を邁進されている。そのお人柄が素晴らしく、間違いなく「いい葬儀」を提供されておられる。

 過去に講演に招かれた青森のホテル、そこで再会してから久しいが、<何かお返しをしなければ>と、ビデオ映像と司会の資料を郵送申し上げた。

 さて、私は、大阪の同業者の皆さんから嫌われている。なぜなら他社と全く異なる葬祭サービスを実践しているから。そんなところから皆さんが勝手に敵対意識を抱かれているのは仕方がないが、フリーの司会者さんからは「会う」ことだけでも大歓迎されている事実も。

 一方で、他府県の同業者さんからも嫌われている。それは、協会のメンバー達との交流から、弊社のオリジナルソフトが地方でも実践されるから。同業他社に出来ない特殊なサービスの導入が、競合する葬儀社にとって大変だということ。

 それらは参列されたご体験から広まってしまう。気が付けば「とんでもないレベル」にまで。その創作者が協会メンバーや弊社となれば敵対感情も仕方がないが、お客様のニーズを集約したらそんなサービスを提供しなければならないことをご理解願いたいもの。

 葬儀の世界も囲い込み戦略が潮流。研究会と称したややこしいNPO組織も次々に登場してきているし、フランチャイズで創業者利益を目的としたビジネス展開も流行している。

 そんな組織に加盟される葬儀社に将来はないと断言する。葬儀社の使命は「悲しみを理解する努力。「命の伝達」という意義を分からずしてプロにはなれない。

 日本トータライフ協会のメンバー達、彼らは「悲しみのプロ」を指針して葬祭文化の向上を願っている。葬儀社ではなく「創儀者」を目指しているのである。
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