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2005-01-24

幸運ですね?  NO 1046


 明治生まれの女性の方のご葬儀、式場に到着したのは4分前。それこそ滑り込みセーフというタイミングだった。

 この式場から50メートル離れた場所、その直前まで、そこでお世話になっていた裏事情があったから。

 この2ヶ月、私の身体に異変を感じていたが、どれもこれも「?」ばかりで、覚悟を決めてお医者さんの診察を受けることにしたのだが、検査が予想以上に長引き、上述のような事態になった。

 それにしても式場と医院が近くて助かった。遠かったら当然葬儀を優先していたが、こんな「えにし」も不思議なこと。何か守ってくださる存在があるように感じ始めたこの頃だ。

 一昨日、友人である割烹のオヤジに銭湯で会った。「肥え過ぎだぞ!」「痩せたようだな?」と互いに会話を交わし、私自身が気になっていた兆候を話すと、彼は「検査、すぐに診断を受けろよ」と強い口調で返してきた。

また、看護のプロである弊社女性スタッフのアドバイスは、結果的にその病名を見事に的中させていた。

 そんなところからお医者さんのお世話になったのだが、世の中、また人生とは、何が幸、不幸につながるか分からないもの。今日、痩せてきたお陰で自身に起きていた病気を発見することが出来たのである。

 5キロの体重減、それによって目立ってきたのが見違えるほど細くなったウェスト。そして、降圧剤を22年間も服用してきていたのにダウンすることがなかった高血圧が、信じられないような正常値になってきたこと。

 「元々細くて肥え過ぎということもあったのかもしれませんね?」と、お医者さん。

 考えてみればそうかもしれない。学生時代に49キロ、24歳の時に54キロだった私、40歳頃から60キロを超え、2ヶ月前までずっと65キロだった事実。それが59キロ台になって兆候を感じるようになり、いつからか忍び寄っていた「病」を発見させてくれた。

 ウェストが細くならなかったら絶対に発見出来なかった「病」、知らなかったらいつか突然倒れて緊急手術、そのまま「さようなら」となる危険性が高かった。

 これも「寿命」というものなのだろうか? それこそ幸運と言うべき事実に心から手を合わせた今日だった。

 「現段階で手術の必要はありません。日常の血圧チェックと定期的な検査で対応出来ます」とおしゃってくださったお医者さんだが、エコーを見ながら、この時点で本人の兆候から発見出来るなんて稀なことだと知った。

 突然死に至る病気の大半が心臓と脳に関する循環器系だが、若い人の場合、発見して対処すれば何十年も生きられるそう。「見つかる・見つからない」で大きく寿命が変わる事実。

 今、自宅にある血圧計で計測した。最高血圧、最低血圧とも、2ヶ月前の数値に比べて30も低くなっている。<やはり、肥え過ぎていたのだろうか?>と思い始めている。
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