2004-10-11
微笑み? NO 939
出勤前の自宅、「ピンポーン」と鳴っている。<こんなに早くから誰?>と思ったら宅配の品。大きなダンボール箱を開けると立派な花が入っていた。
<何方から?>と確認すると、所属しているライオンズクラブの現会長さんから。メンバーの誰もが知る達筆な筆文字のメッセージが添えられてある。
恵贈くださった理由は、私の結婚記念日。明日で33年目になるのだが、「43年」と書かれてあって<!?>
それからすると私は67歳になってしまう。その頃、この世に「いる・いない」は不明だが、現在の不摂生から考えると「いない」確立が高いかも?
しかし、人の寿命は分からない。ひょっとして30年後にも生かされているかも知れないが、頑固一徹は間違いなく続いていると断言する。
さて、ハプニングの多い式場に出掛けた。いつもご訪問くださる方々には、この式場が何処かはお分かりだろうが、そう、大阪市立「やすらぎ天空館」である。
式次第の中で、ご祭壇前に3人のお孫さん達が立たれた。中学2年生、小学校5年生と1年生。順にお別れの言葉が伝えられる。
小さな声だが「有り難う」という感謝の思いが伝わってくる。不幸な葬送儀式の場で、不幸でないひとときのような気がしたが、会葬者の方々の「しっかり読みなさいね」という無言のエールも感じられた。
開式前、センターマイクの変更を命じていた。どこの葬儀社も使用しないような特殊なマイク。1メートル離れていても確実にキャッチ可能な優れもの。<替えておいて正解>と自己満足も。
過去に何度か書いたが、孫を持って初めて気付いたことが多くある。そこから私のプロデュースが急変した。「葬儀って?」と、それまで自問自答していたことがパッと開け、「命の伝達」というキーワードが増えた。
昨夜の前夜式では、3人のお孫さん達が「奉儀」を担当された。それはしっかりとされた動作で、緊張の中に「お婆ちゃん、有り難う」というあたたかいハートがあふれていた。
見事に生き抜かれたご生涯、その命の伝達が確実に継承されている家族愛。そんな葬送の儀式を担当するのはプロ冥利に尽きるもの。ご出棺前、ご遺影を見ると微笑まれたような気がした。
さて、葬儀の司会者の皆さんへの「独り言」を。
司会者とは究極のサービス業。プロデュース能力が不可欠なことはご存知だろうが、参列者を一瞬たりとも退屈させない配慮も重要なこと。無宗教形式には、そんなシナリオ構成が求められている。