2006-01-21

銭戦?恐々  NO 1400


 朝から関東に積雪「怪我人続出」と報じられ、外環道や常磐道でも終日タイヤチェーンが必要だったそうだが、そんな中でセンター試験が問題なく行われたことは何より、ゆとり教育の第一期生がどんな大学でどんな学生生活を送るのだろうかと想像する。

 法要や偲ぶ会の打ち合わせ、幾つもの団体が合同となり、それぞれの役員さん達がご来社。その中で神経を遣うのは女性の皆さんの組織、そこで、その対応をチーフ・パーサーに委ねて進めて貰っている。

 さて、日課で訪問している「出たとこ勝@負ログ」さんのブログ、今日の号に「少子化の波 小学校で学生獲得の代理戦争」という記事があり、一気に読み込んだ。
 (ご興味のあるお方は、リンク集のページからご訪問を)

 子供の安全を守るためにハイテク機器導入や「給食はホテルから」とあり驚いたが、安全の教育が行われるようでも「命の教育」があるのだろうかと心配してしまう。

 我々団塊世代の孫達が小学校という時期、最近の社会の出来事に、知識優先の教育姿勢に<問題があるのでは?>と抵抗感を感じている方が多いと想像する。

 奇しくも富士好の若旦那が発信するブログ「食から滅びる日本人」にも小学校時代の思い出があった。幼い頃に体験した出来事が、彼の人生に大きなプラスを与えていることが綴られていた。

 ホリエモンがマスメディアに登場した頃、「会社は誰のためのものか?」という言葉が流行し、「社員、株主、社会」というような討議がなされていたが、それ自体が金銭主義をテーマにやりとりされていたようで淋しい話題と感じてしまった。

  人は「生かされる存在」としてこの世に生を享ける。そこで生活のために何かの仕事に従事する。自分に向いている仕事に就くのは間違いなく少ないだろうが、 今、与えられている仕事に「使命感」なくして携わっていることは悲しいこと。それこそ「今のところ収入のある『会社在籍型』人間」となり、心の中は「ニー ト」みたいな状態ということになるだろう。

 この社会、ライブドアや姉歯事件が顕著に物語るように「本物志向」が薄らいでしまっているよう。上述の生徒募集でも、その戦略の一環として「受験戦争」に勝ち抜く教育の出来る先生達を集めているらしいが、そんな教育を受けたら「他人の涙」を知らない人間が増える。

世界中で宗教戦争という現実が起きている中、宗教観が稀薄しつつある我々日本人の将来にあって、そんなハイテク型人間が社会を動かす危険性を知るべきだろう。

 知人に仕事で世界中を回ってきた人物がいる。彼は、大手商事会社の食品輸入部門の統括責任者だが、孫が誕生してから大きく考え方が変わったという。

「会社の利益と出世を追求して働いてきたが、孫の将来を考えると安全第一になって責任を感じている」

 そんな彼の言葉を思い出したのは、アメリカから輸入してる牛肉のニュースから。安いから、儲かるから、そんなフレーズの奥に秘められた恐ろしさを特に感じる世の中である。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net