2011-08-19

厳しい残暑に思う  NO 2674


 戦争の被害者となれば数え切れない人達があろうが、どんな時代にあっても一握りの強者の行動で弱者が悲惨な世界に巻き込まれてしまう。

終戦の日の前日に大阪環状線の京橋駅近くで空襲による大被害があり、毎年慰霊祭が行われているが、数日終戦が早ければ全国でどれだけの人達が犠牲にならなかったと考えると辛いし、広島や長崎への原子爆弾投下投下による被害者のこともお気の毒でならない。

  21世紀を迎えても、世界のあちこちで争いが起きている。これまでに何度も書いたが、戦争と宗教は人を変えてしまう。イスラムの原理主義の一部として知ら れる自爆なんて、まさにその顕著な例だろうが、来世の幸せを吹き込まれて決行してしまう愚かさ、そこには被害者のことが全く無視されているのだからとんで もない話である。

 暴力とはいつの時代にあっても人を苦しめるもの。今年の猛暑もまさに暴力的と言えるほど厳しいものだが、帰省や海、山 のレジャーで被害者とならないように気をつけたいものなのに、今年も多くの事故による被害者があったことは残念でならず、天竜川の事故なんて想像もしな かった出来事である。

 ずっと葬儀が続いていた。この暑さの中でスタッフ達が走り回っていたが、大半のお客様が式場をご利用くださるので暑さと夕立の心配がないので助かっている。

 お通夜や葬儀の当日に式場へ行く。入った当初は涼しく快適であっても、しばらくすると冷えてくる。そこで必要になるのが「ひざ掛け」となり、女性スタッフ達に式場内を回らせる。

 高齢者にとって冷えるということは大変なこと。かと言って温度を上げると「節電?」なんて勝手な想像も生じる。そこで頻繁に設定温度を確認するのもサービスの基本の一つである。

 導師を務めてくださるお寺様との会話も大切な私の仕事。大病を患って奇跡的に生還したことをご存知の方が多く、皆様から「無理をしないように」と温かいお声を掛けていただくが、私より若いお寺様が増えた分、自身が齢を重ねたことを実感することにもなっている。

 数日前、疎開道路にある喫茶カローラに行ったら、ママさんから忘れ物について教えられ、それが女性スタッフ達の時計であることを知り、確認してから会社に電話。やはり彼女達に間違いなかったようでママさんに感謝。

 さて、今でも避難生活を強いられている人達の存在を忘れてはならない。政治家達にとっての優先順位は「地震」ではなく「自身」のことばかりのようで、原発対処で一線で働く人達のことが話題になることも少なくなっている。

 京都の「五山の送り火」の一連ニュースも残念なこと。はっきりとした歴史は不明だが、室町時代には行われていたという説があり、当時は放射能なんて全く知らない社会だった
ことだけは確かである。

 原発の廃棄物に関しては、何れ誰かが研究成果を見せてくれるだろうと、解決策もなく見切り発車した恐ろしい現実が秘められ、10万年間埋めておく場所を研究模索していると知って驚きを新たにした。

  一部の愚かな政治家や官僚達のミスは、やがて大きな被害の実態として後世に及んでくるもの。水俣病、イタイイタイ病、薬害エイズ、注射器の使い回しによる 肝炎罹患、また四日市や尼崎公害など、訴訟で国民の税金で賠償を余儀なくされることが多くあり、月日の流れから、彼等への責任が追及されない事実に憤りを 覚えるが、歴史は繰り返されるということだけは確かなようで、今回の原発事故の裏側に秘められた問題が、何れ表面化してくると予想している。

 我が大阪に猟奇的な事件が発覚。一連の「一斗缶」事件だが、私の推察ではオカルト的な宗教絡みのように思えてならず、でなければこんな酷いことをしないだろうと考えてしまうのである。

 早く事件が解決し、被害者の無念が供養されるようにと手を合わせ、警察関係者の尽力を願っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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