2010-04-04

大丈夫?  NO 2634


 政治が迷走を続けている。「おらが国」「おらが党」という選挙が優先される現実、そこに国民の将来なんて無視されているようであまりにも情けない状況だ。

 過日の産経新聞のコラムで、総理を「バカボンのパパ」と揶揄していたが、天下の新聞でこんな表記をされとはそれこそ情けない話。背景に平和ボケした国民の存在があることも忘れてはならないだろう。

 自宅に年金機構から大型封筒が届いた。中に過去に掛けた年金が明記され、その総額についても記されていて金額にびっくり。ふと<何年間受給されるのだろうか?>と考えさせら<長生きしなければ!>と思った。

「ミスター年金」と期待された大臣も、今や「ミスター検討中」と揶揄されてしまっているが、国民が掛けた年金が行方不明というミスは信じられず、「お粗末」という言葉で解決出来る問題ではないそれこそ悲劇である。

 10年先、20年先という将来の予測をすることは簡単ではないが、頭脳明晰である筈の官僚達が高齢社会の到来などの大きな見込み違いをしたのは「お粗末」そのもの。他人事は真剣に考えない姿勢に怒る国民の存在を重視して欲しいものだ。

 さて、警察庁を代表する国松長官が銃撃された事件が時効となった。警視庁公安部の責任者が異例の会見を行っていたが、法律の専門家達からは異論が唱えられていた。

  そのオウム事件の関連で忘れられないのがある大学教授の存在。教団が素晴らしいなんて持ち上げたことで学生達の入信もあったと問題になり、それを報じた記 事をめぐって訴訟に発展したニュースもあったが、それによって辞職することになった教授が、今、我が業界の関する著書を世に出して話題を呼んでいる。

 彼の考え方の背景には「葬儀無用論」があるが、近所付き合いや「袖摺り合うも他生の縁」という諺も否定されてしまう冷たさが感じられ、費用ばかりが採り上げられていることに仏教関係者の抵抗感が強いようである。

  この世で営んできた生活は「独り」ではなく、社会という構図の中で他人のお世話になっていることも考えたいもの。「送られたくない」という権利もあるだろ うが、「送りたい」という権利に対する義務があることも忘れないで欲しいもの。一方的に「さようなら」ではますます社会が冷たくなるだろうし、それらは確 実に最近の「家族葬」というかたちに顕著である。

 そんな家族葬の流行が始まったのは私が50代の頃だった。自分達のビジネスだけを中心 に構築した一部の同業者が提案したものだで、それらは便利な言葉として時代の潮流に乗ったのはよいが、そこに秘められていた問題が、やがて社会に悪影響を 及ぼすところまでは考えていなかったようだ。

 我が葬祭業界が変革を求められているのは事実で、個性化や多様化への対応、費用のオープン化などから始まった事前相談も多くなり、社会賛同と社会歓迎されるサービス提供
に 真剣に取り組んできた仲間の業者も少なくなく、それぞれがその地のオンリー・ワン、ベスト・ワン企業として認識されているのは嬉しい限り。そんな仲間達が 北海道や九州から来社してくれ、久し振りに我が業界の「ありかた」について研鑽することになり、この場を借りて衷心より手を合わせる。

 同日、前日からやって来た3人の孫を伴って奈良公園に出掛けた。「牛に引かれて善光寺参り」という言葉があるが、今回は「孫に引かれて東大寺参り」となり、大仏さんの大きさに驚いた様子で、柱の穴くぐりも体験させた。 

 往路は近鉄線、岐路はJRを利用したが、大和路快速の異常なほどの高速運転には気分が悪くなり、これで脱線したらどうなるの?と、余計かもしれない恐怖感に苛まれた。

 今日の新聞の読者投稿欄にJRの女性車掌さんの行動に感動したという記述があり、福知山線事故現場付近を通る際に頭を下げている姿が目に留まったそうだ。

  スピードより安全重視が何より。最近の列車のスピードは常軌を逸しているような気がしてならないのは私の心配性からなのだろうか。人生は加害者になるな、 被害者になるなが私に哲学だが、二日前の夜中に大阪府警が春の交通安全で飲酒検問の集中取締りえ行ったところ、びっくりするような検挙者数があったそうで 驚きである。

 我が業界に従事する人はいなかったと信じているが、法改正より以前に自身に厳しさがなければ加害者になる危険性が高いことを知るべきで、社員が飲酒運転をしたと知ったら即刻解雇させるし、我が子なら勘当させるのが当然である。

 事故の葬儀を何度も体験したが、被害者、加害者のどちらにもなりたくないのは、そんな経験から学んだこと。悲しみを理解しなければならない立場の仕事なら、運転する場合には一滴の酒も許されず、会食の始まりに行われる乾杯さえも禁止と考えたい。
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