2005-02-06
号 外 NO 11 モデル体験
ライトを当てられて写真を撮影するなんて成人式の記念写真から初めて。
朝早くから目的地に向かう電車の中、私達2人は未知の世界に恐怖感を募らせながら無言でした。
「怖いね」「本当に怖いね」と小声の会話、同行した社長は向かい側で腕を組んで目を瞑っていました。
やがて到着した大きなビル。乗ったエレベーターの中も無言の時間。初めて体験するスタジオという空間に入り、緊張が限界の壁を突き破りそうな気持ち。
でも、そこには6人ぐらいの女性もおられ、コチコチになっている私達を別人にするためのシナリオからでしょうか、とてもやさしく接してくださり、おそらく初めで最後となる「モデル」体験の時間が始まりました。
私達の日常業務の苦労話を聞いてくださる女性のコピーライターさん。名刺を頂戴したら東京から来られており、また緊張が高まりましたが、お化粧のことや制 服のスカーフに行き着いた過程が話題になって少し落ち着き、気が付くといつの間にか多くの方々が部屋の中に集まられ撮影準備が進められていました。
ヘアーとメイクのプロの方に促されて座ったメーキャップルームの椅子、鏡に映る自分が自分でないように変わっていく。しばらくすると<女性の本能?>の世界に没頭しまっている自分に気付く。
やがて眩しいぐらいの照明を当てられて撮影に入った頃、お恥ずかしいお話しですが、もう葬儀社のスタッフという世界は何処かへ?
クリエーターさんやカメラマンさんのおっしゃるとおりに動く「モデル」という被写体になってしまっていたのです。
<恥ずかしかった!・・パンフに載ったら、もっと恥ずかしいことになるかも?>
でも、貴重な体験でした。