2004-12-21

感涙のコンサート  NO 1012


 昨日の深夜、日付が変わってから銭湯に行った。そこで過日の講演にご参加くださった人物にお会いした。

 湯船につかりながら拝聴した感想の言葉、それは何より嬉しい内容だった。

 「心が洗われたよ。もっと、あちこちでするべきだよ」

 銭湯でのこんな会話、身も心も洗われる至福のひとときとなったが、立ち上る湯気の中に講師を担当くださった神戸の吉田社長の顔が浮かんだ。

 この数日にも、そんな内容のメールを数名の方から頂戴した。「こんなに命について考えたことがありませんでした。あの日から『生かされている』という発想に変わりました」

 こんな言葉に癒される私、葬儀に携わる立場でお話し申し上げた「命の話」、感じていただいた方の存在に疲れが薄らぐ日となった。

 そんな思いでコンサートの司会を担当、精一杯やさしい空間に創造する努力をしたが、果たして成功したのだろうか? 「きよしこの夜」を皆さんで合唱いただき特殊なジングルベルで予定曲が終了した。 

 我が生野区は韓国や朝鮮にゆかり深い街、ちょっとサービスで「ヨン様」バージョンのさわりだけ。続いてリクエストされたゴッド・ファーザー「愛のテーマ」でエンディング。

 「如何でしたか? こんな企画、またご参加いただけるという方々拍手をどうぞ」と申し上げると全員が拍手をくださった。そこで新しい企画が進められるように思っている。

 お通夜を担当していたスタッフ達が戻ってきた。チェック事項を確認してから帰路に着いたら途中で思わぬ人に出会った。

 「わあっ、ええところで会ったもんや。ここで会ったが百年目や」という調子で引っ張られ、知人の割烹に連れ込まれた。

 このお方、ご親戚の葬儀を今年に担当したことがあるが、その喪主様達の注文が半端じゃなく、スタッフ達の語り草になっている苦労があった無宗教葬儀。「まあ、久世はんが来てくれて助かったわ。ほんまにおおきに、お詫びとお礼や、さあ飲んで」

 そんな事情でしばらくお付き合い、グラスで3杯ぐらいビールを飲んだら真っ赤になり、「あんた、酒に弱いみたいやな。明日のお客さんが大変やろ」で許してくださってホッとした。

 そうそうコンサートだが、今年のご不幸で喪主様になられた方々がご家族を伴われてご参加くださった。こんな嬉しいことはなく、皆さんを送り出す後ろ姿に涙があふれた。

 「これ、プレゼントよ」と驚嘆するものをお見せくださった喪主様もおられた。それは、今日の日付の新聞。投書欄に弊社の「慈曲葬」のことが掲載されていた。

 「母の葬儀、インターネットで『慈曲葬』を知られ、ご参列の皆様から歓迎と賛同を頂戴した」と書いてくださっており、信じられないクリスマスプレゼントを頂戴した思い。

 3人の子供さんもご一緒、「オジサンのことを覚えている?」と聞いたら「はい」と言われたことが最高に嬉しい。「お婆ちゃんのことをわすれないでね」と言ったらかわいい表情で頷かれた。

映画音楽は難しかっただろうが、クリスマスの音楽の時は歌われていたので安堵。

 ご参加くださいました皆様、この「独り言」をご笑覧いただく皆様、そして世界中の人々が不幸でないように心から祈念申し上げます。

 今日の日、また私の人生に於ける忘れ得ぬ日となりました。感謝申し上げます・・合掌。
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