2013-04-27

参拝の旅も  NO 3267


  会長のコラムの方にクラブツーリズムが企画したびっくり旅の行程を紹介したが、14日間コースで日本の4箇所の「さいはて」を訪れるという鉄道の旅行。カ タログを読んでいると全行程の昼食も用意されているようで、参加費一人で約50万円という高額にも不思議と<そうなんだ!>と思ってしまった。

 その行程の中で宿泊予定のホテルに過去に利用したところが4軒あってびっくり。指宿から宮崎、大分に寄り、佐賀関からフェリーで四国に向かう企画にも驚いた。

 親戚がタイに旅行する話を聞いたが、4泊で航空運賃を含んで7万円台というので信じられなかったが、今は格安航空会社の流行でアジア各地に昔では考えられない予算で行けるようだ。

 旅にも様々な考え方がある。とにかく目的地へ安く行ければよいというのもあるし、ゆったりとして非日常的環境を味わいたいという人もあり、後者の場合には優雅な船旅を選択することもあるだろう。

 冒頭に書いたクラブツーリズムは近鉄系の旅行会社だが、ターゲットの中心に考えているのが中年から団塊世代みたいで、そんな企画をした内容がいっぱいあった。

話 題を呼んでいる「特急しまかぜ」の人気が高いが、近鉄にはクラブツーリズム専用列車「かぎろひ」の存在が知られている。様々な企画に運行されているが、面 白いのは利用者をグローバルに獲得するために普通の特急が停車しない駅に停車させている。八尾駅なんてあるのだから地元の人達には歓迎されるだろう。

 テレビの旅行番組は目の毒である。目にするだけで行ってみたい心情が生まれる。「見たい」「行きたい」「会いたい」「食べたい」などの「たい」は生かされる晩節にあって何よりの欲望とも言われるが、生ある内に行ってみたい所が多いことも幸せなこと。

 ご遺族から伺う故人のご生前の「お心残り」には、「病室で**に行きたいと言っておりました」と耳にしたことが多かった。そんな人達のために「幸せ列車」のHP内には「天国ゆき」の切符のプレゼントがあるが、結構お申し込みを頂戴したようだ。

  葬儀という仕事に従事して来たこれまでの人生。そこにはありとあらゆる宗教との出会いもあった。そんなところから晩節は各宗派の本山などを訪れて手を合わ せたいとも考えている。過日の長谷寺や室生寺へ行ったのも、そんな思いがあったからだが、その思いが強くなったのは2週間前に行った法然上人ゆかりのお寺 への参拝だった。

 奈良仏教の世界には檀家と称する存在はないが、仏教の原点へと遡れば四天王寺や法隆寺を欠かすことは出来ない。京都の知恩院や曹洞宗の永平寺には参拝したが、何度も訪れた高野山にも行きたい思い。

 深夜のBSで「弘法大師」の特別番組を数週に亘って放送しており、欠かさず楽しみにしていたが、高野山には独特の雰囲気がある。

 過去に別府のホテルで行われた高野山真言宗「教師研修会」の講師として参加した歴史もあるが、知らない内に講演の内容を録音され、後日に小冊子として発行しますのでと言われた時には驚いた。

  講演では「ここだけの話」という内容もある。すべてが文章として表記されたら問題がある。過去に著名な作家が講演を終えられ、控室におられると受講された 女性が「感動しました。全て録音しましたので家で何度も拝聴出来ます」と言われ、作家がマナー違反だと激怒された出来事があった。愚生は一葬儀屋風情なの で何も言えないが、そんな講演も何百回とさせていただいたことに手を合わせている。

 何時か終える人生の旅。それまでの出来るだけ「心残り」がないように心掛けよう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net