2005-09-21

爺ちゃんとして?  NO 1277


 朝から夜まで予定ぎっしりの一日、お寺を式場とするお通夜が営まれている頃、会社でお客様とずっと打ち合わせ、終えたら昼食抜きが応えたようで疲れが一挙に。

 さて、数日前の新聞投書欄に81歳の方の想いが綴られてあった。

 ご両親の法要を終えられ、ふと思い出された遠い昔のこと。ある時、ぶらっと生家に立ち寄られたら「孫達は?」「なぜ連れてこなかった?」となじられたそう。そして、末文に次のように書かれていた。

『老いたご両親をお持ちの若い方々、ご父母が今どうして欲しいと思っているのかを察して上げてください』

 その気持ち、私も孫を持って初めて理解できた。そこから私のプロデュースする葬儀が急変した事実もあり「命の伝達式」の発想に至り、協会のメンバーや塾生達に「孫を持つまでは謙虚に」なんて年寄り染みた説教をしている。

 妻が孫達に会いにアメリカに行っているが、単身生活を余儀なくされている私の楽しみは、そんな娘ファミリーが発信しているHP。パスワードが設定されたファミリー写真のページ、そこに孫達と一緒に州の議事堂で撮影された妻の写真が掲載されていた。

 旦那が綴る日記、最新号で孫達が熱を出しているとのこと、どうやら風邪みたいだが心配。一方で<!!>する出来事が起きていた。

 州都にオペラ座みたいな素晴らしい劇場が完成し、そこでバレエ「くるみ割り人形」が開催されることになり、ネズミの役のオーディションを受けていたのは先週のこと。10人ほどの選抜に10倍以上の子供達が参加したという。

 何でも体験と考えて申し込んだ娘の感想によると、審査員の前で披露した孫の踊りは、まるでコント55号の「欽ちゃんダンス」みたいで諦めていたそうだが、合格通知が舞い込み、ネズミ以外に別の作品のソロの役まで与えられたそう。

 本人は審査なんて一切知らず、別の先生に習いに行ったと思っていたみたい。だから気楽に演じたことが結果につながったと想像するが、きっとアジア人が孫だけだったという条件と、欽ちゃんダンスが受けたのだろう。

 将来は<プリマドンナに?>そんな大それた願いはないが、アメリカでの生活の中でよい思い出になることと感謝している。

 ふと思い出したのが私の小学校2年生の出来事、学校の学芸会で浦島太郎の役が決まった時、母が緊張して固まっていた姿が懐かしい。

 そんな母にとって曾孫に当たる幼子達、とにかく怪我や病気をしないで元気に育って欲しいと祈っている。そして、生きた証として書いているこの「独り言」を、大きくなってからこのページを開いて思い出してくれたら嬉しいことだ。

※・・掲載写真の「鉢巻?姿」が孫です。
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