2004-01-02
人生の財産 NO 655
昨日は地球や星のことを書いたが、今日は、「月ロケット」の日だそうだ。
数千年前の古代遺跡を発掘する考古学、また、数億光年という想像もつかない宇宙を研究する天文学など、人類は未知との遭遇に大いなる興味を抱いているが、地球の大半を占める海のことさえ未知数なのだから、それこそそこが深いと言えるだろう。
今日の写真は東京のテレビ局での撮影風景。
森本毅郎さん、細川隆一郎さん、渡辺とも子さん、清水国明さんらとご一緒した冠婚葬祭についての生放送だが、打ち合わせ時の紳士的な森本さん、そして、細川さんの政治の裏話が印象に残っている。
渡辺さんは、私の青春時代のアイドル的存在で一番緊張したが、清水さんの好奇心の強い質問にも感心した。
さて、頂戴した年賀状を見ていると、中に数枚が「宛先不明」で返却されてきていた。
人はどうもマイナス思考が強いもので、住所の打ち間違い発見の前に心配してしまうが、今年は、長島名誉監督のようにプラス思考を取り入れたいと考えている。
失礼なことだが、出さなかった方から多くの賀状を頂戴している。思い掛けない方からもある。そんな中、今年の賀状の特徴はふたつ。ひとつはパソコンの発展を改めて感じることで、もうひとつは「独り言」に関する一筆をしたためてくださった方が多かったこと。
宛先不明で返却されてきた賀状を見て思い出したことがある。それは、過去にも書いたが、私が所属するライオンズクラブの長老のことで、もう20年も昔の話である。
長老はご趣味の世界で著名な書家でもあられたが、1月5日頃、達筆な表書きの封書が配達されてきた。
中に入っていたのは私宛の年賀状。そこに郵便局の「宛先不明」の印が押されてあり、よく見ると丁目に誤りがあった。
封書に和紙が添えられてあり開いてみると、それは見事な達筆で、次の俳句が書かれていた。
『初春や賀状帰るの寂しさよ』
季語がふたつ入っているが、この再送されたご手法に感激し、長老の「粋」な人物観を再確認させていただいた。
人生には多くの人との出会いがあるが、素晴らしい人との出会いは何よりの宝物であり、あの世に持参する最高のお土産と言えるだろう。