2004-09-22

総合サービス業  NO 921


 昨日、出先でメールの確認のためにパソコンを開けたら「受信中」の文字点灯。無線の受信は時間が掛かるが、すべて出るまで15分。重たい筈、過日の北海道で撮影された大きな写真が入っていた。

 今日は、ガバナーが公式訪問されるライオンズクラブの6クラブ合同例会に出席、数日前に会長から依頼された物故メンバー追悼のナレーションを担当した。

 会場に出掛ける前、音響のプロが来社され、オリジナルな音響設備のシステム制作を依頼。私のトーンにマッチした「音声」表現に期待している。

 週末から東京に出張するが、出張中に大阪で「偲ぶ会」があり、担当スタッフ達が当日の準備を進行中。故人の永年の活動記録が多く残されており、この扱いがメモリアルコーナーでのキーワード。

 大出力のプリンターから厚紙に印刷された「ご遺影」が出されている。「これを飾ります」と自慢げな女性スタッフ、それは藤棚をバックに撮影された等身大のものだった。

 本番シナリオの最終チェックにも進んでいる。台本から音楽と照明の再確認、そこで開式までのBGMに変更が。

 会場側が流している音楽でよいとなっていたのが、電子オルガンの生演奏に変更され、奏者は弊社スタッフが担当することに。

 彼女は進行アシスタントも担当し、式次第の中で、止む無く欠席された方々から託されたメッセージの代読もする予定。1人で数役というのは厳しいだろうが、これまでに何度も体験してきたのでうまくやると確信している。

 当日、別の部屋でブライダルが行われている。同じフロアで「偲ぶ会」では問題があり、そのイメージを払拭するため、受付横にブライダル的イメージのウェルカム・ボードを創作している。

 会場となる部屋は、所謂「ドンデン」。当日の作業工程表を見ると、祭壇設営、メモリアル・コーナーなどハード部分を40分で完成しなければならない。音響、照明担当ミキサーとの打ち合わせも10分以内という厳しい現実。

 作業の最中には、早いお客様ならフロアに来られている時間。そこで扉のロックも重要だ。

 パソコンでオリジナル映像を制作している。テストバージョンに予定の音楽を合わせるとエンディングまでぴったり。後はナレーションの創作だけ。

 <準備が何とか整ったようだ>と思っていたら、「大変な作業が残っています」と聞かされた。

 指差す方向に上品なケースがいっぱい積まれている。施主さんから依頼された形見分けの品。遺品となった多くの着物からリフォーム創作された数珠ケース。当日の返礼品のひとつとなる大切な品の包装が待っている。

 その一つを手にして確認したが、中々の出来栄え。きっと出席者に喜ばれ、何よりの供養となるだろう。

 葬儀社は、祭壇を飾る仕事ではない。遺族、宗教者、参列者から式場近隣までを総合的に環境を整えるプロデュースも大切。そんな中、着物のリフォームでバッグや小物を創作する「癒し」につながるアフターケア・サービスの提案も重要だ。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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