2004-09-16

空港でのハプニング パート1  NO 915


 着替えの入ったバッグを千歳空港で預け、機内に持ち込んだのはパソコンバッグと土産物が入った手提げ袋。それらを座席の上の棚に収納し、隣席の方が搭乗するまでオープンしておいた。

 昨日書いたように、隣席の人物がやってきたのは出発間際。ちょっと肥満タイプの彼の姿を見て立ち上がり通路へ、窓側の席に着く彼が「どうも」と恐縮していた。

 彼は、汗だく。きっと手荷物検査の行列で時間を要し、搭乗ゲートまで走ってきたような雰囲気。それでアテンダントのサービスですぐにワインを所望されたのだから驚き。

 彼は黒いバッグを私と同じ棚に収め、アテンダントによって手荷物スペースが閉じられた。

 飛行機は揺れることもなく快適に飛行、アテンダント達のサービスの過剰振りが気になったが、夜間飛行ではこんな光景も仕方のないこと。

 そして、伊丹空港に到着したのだが、ここから予想もしなかったことに気付くことに。

 パソコンバッグと手提げ袋を両手に長い通路を歩いて行く。もうすぐ階段というところで指が疲れ、バッグを肩に掛けようとすると<何か変?>

 バッグのベルトが濡れている。そこで立ち止まりバッグを確認すると片側がびっしょり? <何で?>と思いながら、仕方なく手で持ちターンテーブルのフロアまで行った。

 やがてターンテーブルが動き出し、2番目に出てきたバッグを取り、ベンチに腰掛けパソコンバッグの中を点検したが、中まで染みていることはなく安心した。

 しかし、土産の入った手提げ紙袋が問題だった。底が濡れており、中に入っている3箱の「じゃがポックル」にも染みている。

 <変な液体では?>との心配もあるし、次に被害が及ぶ乗客のことも浮かび、フロアにいた女性スタッフに事実を伝えることに。

 彼女は、バッグと土産物の状態を手で確認、「しばらくお待ちください」と行動を始めてくれた。

 やがて「ご搭乗前に機内の隅々までチェックいたしておりますので、このようなことは考えられません。今、機内スタッフとも連絡を取っております。もうしばらくお待ちください」と報告があり、また戻って行った。

 次にやってきた時、機内スタッフからの報告で、私の席の収納スペースが確かに濡れているという確認が伝えられた。

 「稀に結露ということがありますが、今日の機長の報告では結露が発生する高度ではなかったそうですし、他のお客様からの問題もないようで、おそらくお客様のお席だけで発生したようです」

 それがマニュアルかどうかは知らないが、彼女は、私の荷物に水気のものがないことを確認しながら、原因が隣席の人物の荷物にあるとの推測からか、すでに館内放送で呼び掛けを行っているとのことだった。

 それは、きっと「全日空780便、札幌からご到着のお客様で**様。恐れ入りますがお近くの係員までご連絡くださいませ」みたいなことだったのだろうが、乗客名簿を確認して名前まで放送したのかどうかは、私の居たスペースへの放送はなく定かではない。

 多くの人々で混雑していたターンテーブルだが、荷物が段々少なくなり、もう数人という頃だった。
             明日に続きます
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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