2004-09-11

いい仕事  NO 910


 昨日に書いた「フューネラル・フェア」のことだが、お問い合わせの電話を頂戴したので、主催した「フューネラル・ハウス」のHPをこのページからリンクさせていただきます。上記<HOME>からお進みください。

 テレビの人気番組『何でも鑑定団』に出演されている鑑定士さんが、テレビのCMにも起用され「良い仕事してますねぇ~」という言葉が流行している。

 それぞれの様々な仕事には職人気質というのだろうか、頑固一徹な道楽的人物が存在し、「自身」が「納得」したものしか世に出さないという誇りを重視しているようだが、そんな人が創るものは無言の「説得力」があり、それこそ「自信」作ということになるだろう。

 「葬儀」を「創儀」と考え、日々に研鑽を重ねる協会のメンバー達だが、それぞれが「悲しみのプロ」として「創儀<者>」を目指している。

 最近、事前相談が増えてきているが、存命中に予算までを含めて現実的に相談するには互いが複雑な思いを抱くもの。そんなやりとりの中で「葬儀社って?」という疑問を解いてくれるような一文に出合った。

 それは、メンバーが事前相談を担当し、数ヵ月後に行われた葬儀が終わってから頂戴した手紙。業界だけではなく、社会の皆さんへの啓蒙にもつながるようなので下記させていただく。

 『妻が一生懸命に病と闘っているというのに、事前に葬儀社さんに相談に行くことは、かなりの勇気と覚悟が要りました。
でも、今は相談に伺って本当に良かったと思っています。妻が迎えようとしている死について、誰もがはぐらかして真剣に聞いてくれませんでしたが、相談させていただいたご担当の方は、私の話をしっかりと受け止めて下さいました。
何よりも心に残ったひとことが、「亡くなってからお別れをするのではなく、生きておられる内に充分なお別れをしてください」ということでした。
妻が亡くなるまでの数ヶ月間、これほどまでに妻と充実した時間をすごせたのは、ご担当の方のアドバイスがあったからだと思っています。
あの充実した妻との時間がなかったら、私は今もずっと悲しみ続けたままだったでしょう。
もちろん、今も悲しいことに変わりはありませんが、充分なお別れをしましたからこの別れに後悔はありません』

 如何でしょうか、事前相談はこうあるべきとお感じいただけたでしょうか?

  全国の葬祭業者が事前相談を売りものに掲げている。その大半が予算を前面に押し出した囲い込み戦略というビジネス型。それらは、当協会のメンバー達とは全 く方向が異なる姿勢。パックやセット料金を打ち出すのは分かり易いテクニックだろうが、人の思い出を送るプロのすることではないという寂しい思い。

 「一丁あがり~」「次の方、ご案内」というような葬祭式場が多いが、新聞や雑誌でよく問題が報じられている「ベルコ」さんの社名、何か「ベルト・コンべア」式ビジネスから命名されたような気がしてならないのは、果たして私だけなのだろうか?
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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