2004-09-24

出張の前に  NO 923


 朝から自宅前のお医者さんへ。いつもの薬を頂戴し、血圧を測定。カルテを開けられた先生、「血液検査の時期です」とのお言葉から採血へ。

 奥様が担当くださったが、「何本ですか?」と先生に。「2本お願い」とのお声を耳にし、<痛っ>と思う心情が倍加。覚悟を決めて腕を出したが、針の先は一切見なかった。

 東京から帰阪した頃には結果が出ているだろうが、ウェストが細くなっている「最近」、何がどんな数値で変化しているかが興味深いが、「細菌」だけは遠慮したい。

 今日の予定は、ぎっしり。夕方に重要な人物との打ち合わせがあり、それまでにしなければならないことが山ほどあった。

 数本の追憶ビデオの吹き込みを終え、特別バージョンの映像を見る。中間部に10年以上前に撮影された故人のお姿とお声が入った映像、その編集が完成したものだった。

 一通り見てからスタートに戻し、そこから実際の画面を見ながらナレーションをつくる。ストップウォッチを片手に秒数合わせ。しかし、会場で<生>で担当するのは女性の社員。彼女の口調のスピード確認が不可欠で、絵コンテ作業が長引いた。

 私は「お涙頂戴型」は大嫌いだが、どうしても表現したい部分があった。それは、奥様の葬儀の際、火葬場に行かれる車中でふと語られたお言葉。

 「いよいよ斎場や。悲しいな。寂しいがな。一緒に行きたいわ」

 その車は私が運転していた。バックミラーを見ると澄んだ透明の涙が見えた。それから1年経たない内にご逝去された喪主さん。そんなご夫婦の絆を伝えたく、この部分を「大阪弁」でやらせることを命じておいた。

 多くのメッセージが託されている。全てが「鍵カッコ」バージョン。別のスタッフが担当するが、念のため本番さながらに耳で確認することに。

 他人が書かれて託された文章、それを勝手に変更することはご法度だが、トップに代読する方の内容に問題が?

 末文に「・・・お祈り申し上げます。合掌」とある。このまま読んだら出席者が合掌してしまう危険性も。多数あって続くのに<1通だけ>との一瞬でも勘違い発生が恐ろしい。そこで「合掌」の位置を前に変更して結んでおいた。

 準備が整った。これで安堵して東京へ向かえるが、どんな雰囲気なのか興味があり、「早く帰阪し、本番終了の頃、ひょっとしてミキサー室から見ているかも?」と言ったら叱られた。

 「入り口に警備員をお願いし、絶対に入れないようにガードしますから」と本気モード。しかし、記録のために収録される映像の存在が。それを題材にして徹底「しごき?」を考えよう。

 大阪担当のスタッフ達よ、一生懸命に努めること。反省は許すが後悔しない仕事を願っている。
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