2004-10-20

ホテルからホテルへ  NO 947


 全国から葬儀のプロ達が集まり、ホテルで行われる社葬セミナーの準備が行われた。

 「えっ、そんなことが!?」と、目からウロコという花のテクニックを伝授してくれたメンバーもいるし、信じられない色の照明技術を見せてくれたプロもいた。

 セミナーの中で参列者に対する体感を目的として、シミュレーションの構成がある。喪主と委員長を担当するのは愛知県のメンバー。友人代表の弔辞は北海道のメンバー。この他、喪主の妻と娘、そして故人に朗読を奉呈するナレーターもキャスティングされている。

 シナリオに目を通したが中々上手く出来ており、<これなら>と太鼓判を押した。

 当日、台風が直撃しそう。メンバーの帰路に大変な問題が発生しそうだが、今は本番に向けて固まっており、プロとして最高の仕事をしようと燃えていた。

 そんな中、東京から電話があり、特別ゲストである吉本興業の取締役相談役「横沢 彪」氏が、交通機関の不通を心配されている一報が入った。

 「俺達ひょうきん族」など、テレビの世界でプロデューサーとして著名な方が到着不可能なことになれば大変。

 もしも飛行機の欠航や新幹線が不通になれば「穴」が空く。その場合は、穴埋めとして私が講師を担当することが決められた。

 設営と打ち合わせが終わり食事を兼ねた懇親会、そこでみんなが驚く報告があった。

  葬儀の場で歌を歌うことは希だが、素晴らしい詩が完成して曲が誕生したとのこと。ブライダルの世界にマッチする曲は多くあるが、葬儀の場の音楽は「慈曲」 以外に目立つものはなく、そんなところで生まれた曲が、今、衝撃的に流行しそうな雰囲気を抱いており、メンバー自身が歌って収録されCDとして発売され る。

 東京で来月に行われるコンサートでお披露目リリースされるそうだが、作曲者が著名な方。ひょっとして来年の紅白歌合戦に選曲されるかも知れないパワーを感じている。

 あすの本番には弦楽四重奏とシンセサイザーが入るが、本場終了後に、是非拝聴したいと願っておいた。
 メンバー達の二次会、三次会なんて歌など全くなく、いつも葬儀談義ばかりだが、今日はそんなこともあって8人ぐらいの歌を聴かせてもらうことが出来た。

 こんなことは、協会の歴史で初めてのこと。それぞれの歌唱力の高さにも驚いたが、改めて「とんでもない連中」の集まりだと再認識した。

 北海度から5名のメンバーが参加しているが、その内の3人の明日の宿泊ホテルはリッツ・カールトン大阪。今、日本で最もグレードの高いサービス資質を売り物にしており、宿泊体感研修という目的もある。

 偶然に、今日、私が担当した大阪での葬儀、リッツ・カールトン大阪からの弔電が多く届けられていた。

 過去に招かれてホテルスタッフへの研修を担当したことがあるが、そこにはリッツ大阪らしい感性が伝わってきたし、宿泊する彼らが何かを感じるだろうと確信している。

 次の日の宿泊ホテル、ここも総支配人とは何度かゴルフをご一緒した関係があるし、ホテルのメンバー登録されているところから、宿泊料金は半額、複数以上で食事をすれば、私の分が無料となる嬉しい特権を頂戴している。

 どちらも大阪を代表する超一流と称されるホテル。そんなホテルのスタッフ向けの講師を担当したのは私の誇りの一つ。明日、一緒に宿泊しようかなとも考えている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net