2006-02-06

心だけでも温かく  NO 1417


 大阪は、朝から11時頃まで雪が降り続いていた。傘を持つ手が痺れる。<手袋を>と後悔したが、コートのポケットに手を突っ込んだ状態で傘を持つ横着な通勤スタイルだった。

  広島の葬儀が10時から行われていた。スタッフと共に西に向かって手を合わせ、厳しい冷え込みの中でのご出棺を想像していたが、遠方から駆けつけてくれた 塾生仲間が司会を担当してくれたようで安堵。しかし、帰路の高速道路に雪で通行止め区間があり、長時間運転で疲労困憊だったろうと申し訳ない気持ち。

  夜のメール確認が終わったら日課となっているブログの訪問、中に幾つか重たくて中々開かないのがありイライラする。読みやすいページと読み難いページがあ る。読み終わってから目がおかしくなるのが司会者「take」さんのページ、しばらくショボショボ瞬きの時間を要するが、これも歳の所為かもしれない。

 さて、昨日の朝刊一面の片隅に5センチ四方程度の広告があった。「振り込め詐欺」には気をつけよう!という見出し、警察庁による政府広報であった。

 犯罪だらけ、嫌な世の中になったものである。自転車や自宅の鍵を開ける際、<どのポケットだったかな?>と探す時間、世の中に鍵が必要なくなったらいいのにといつも思ってしまうが、人間社会は何千年経っても「鍵」が必要である生活を強いられるだろう。

 最近の犯罪加害者の行動を読んでいると、客観的立場で物事を捉えられない人間性が見えてくる。「相手が困るだろう、悲しむだろう」「そこからどんな生活変化が?」なんて思いは一切なく、ただ自分の目的行動だけで犯罪行為に走っている感を覚える。

 それらは「生業」としているあらゆる仕事の世界にも蔓延り、ライブドア、マンション事件、東横ホテル問題などにも顕著である。

 数日前に「仏教のパワーアップを」と書いていたが、宗教と戦争は人を変える恐ろしさがあることも事実、ヨーロッパで起きている新聞の風刺画問題で大使館が襲われる事件に発展しているように、突然に「宗<狂>」となって暴徒化してしまう傾向は世界中で見られること。

我が国内でも危険思想と呼ばれる宗教の存在もあるし、聖域であるべき筈の本山内で宗議会議員をめぐってドロドロとした争いがあるのも現実。世界平和は人間の「性」によって永久に成し遂げられないような気がする昨今だ。

 日常生活の中で騙しのテクニックに出遭うこともことも少なくない。ある時、事務所に入ったら知らない人物が何やら配線作業をやっていた。スタッフに確認すると「NTTの人らしいです。電話回線の確認をして経費削減が可能だそうで」と言う。

「らしい」とは頼りない話し、すぐに本人に人物確認をしたら「NTTの者です」と返してきたが、「下請け?」「孫受け?」「代理店?」と問い詰めたら「曾孫受け」ぐらいの会社のセールスだった。

 こんな怪しげな人達が週に何人かやって来る時代、それらは電話でも毎日のように売り込んで来るし、世の中に「騙しのビジネス」が蔓延していることを実感している。

 最近、保険の新聞広告やTVCMがやたらと多い。80歳でも入れる保険なんて売り言葉があるが、約款まで熟読される方は少ないだろう。広告は「目に付く」「気を惹く」フレーズが重視され、そこに勝手なイメージという仕掛けがある。

 昔、冠婚葬祭互助会の宣伝で「数万円で結婚式が出来ます」とあったが、それで勝手に披露宴を想像して入会した人がどれだけあったか興味深いところである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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