2006-01-29

心地良い疲れ  NO 1408 


 朝から大型プリンターがフル稼働、純日本的なイメージのプリントを創作した。

 メインコンセプトにしたのは「梅の花」だが、協会のメンバーから贈って貰った画材資料が大いに役立ち、その交流の有り難さに感謝した。

 土曜日なのに珍しくメールが多い。その中で急を要するものだけに返信対応、午後からコンサートのリハーサル準備に。

 スタッフと打ち合わせ中に難しい問題が浮上、壁に映し出すパソコンの大画面の位置に結論が出ない。舞台上に5人の奏者がおられる場合には、どうしても被さってしまう。そこでコーナーにスクリーンを設置することになった。

そんな試行錯誤が成長の機会、何十回のコンサート準備で貴重な体験、それらは葬儀という世界に活かされている。

 奏者の皆さんがご持参された「お琴」が12面もある。それに三味線が3棹に尺八も多くある。お陰で楽屋裏が大変だ。

 リハーサルで曲によって「お琴」が変わるだけではなく、調子そのものも変えられることを知った。その間の「つなぎ」のコメントが司会の重要な仕事、リハを終えてから「隠れ家」で30分ほど原稿を創作した。

 やがて本番、会場は満席。その9割が女性の方で緊張度合いがアップ。考えてみれば、過去に体験したフェスティバル・ホールやシンフォニー・ホールより難しい。前者は緞帳が活用出来、後者は暗転という手法のシナリオ化が可能だから。

 弊社のホールでは、それが全く不可能。舞台セッティング中やチューニングの間はオシャベリしか道はない。何とか題材を引き出し準備をしたのが助かった。

「良かった」「最高!」「感激した」との感想が多かった。主催者である私自身も優雅で贅沢なひとときをすごさせていただき感激した。邦楽とは日本人の心であることを再認識。

 途中でちょっと悪戯っぽいこともした。プロジェクトXの田口トモロヲさん調のナレーターを入れ込んだが、それが結構受けたようでホッとする。

 今日のお客様は初めて来館された方が多かったよう。こんなことをやっていたとは知らなかったというお声も多く、「名刺を頂戴」という方やメンバー申し込みも多かった。

 帰宅してからメールを開けたら「有り難う、久し振りに幸せの時間が」というような内容があって喜びが。

 この「独り言」でお客様に手を合わせ、奏者の皆様とボーカルの方に感謝を申し上げます。お陰様で有意義なコンサートとなりました。帰宅途中で居酒屋に立ち寄ったら、何人かの来場者が来られていたそうで、高い評価を頂戴したことを報告申し上げます。

 また、銭湯に行ったら番台の方から「最高だったらしいね」とのお言葉も、身体を温めて帰宅した今、心まで温まった今日の日に感謝を。

 明日は毎年恒例のマラソンの日、命の躍動を感じる選手の皆さんにエールを送ろう。

 そうそう、終わってから不思議な事実があったことを教えられた。演奏中に問題がなかった「お琴」の弦、すべての演奏が終わったすぐ後に、一本切れたそうである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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