2006-05-16

テレビを観ながら?  NO 1507


 喪主さんを昔から存じており、ご挨拶だけでもと思って式場に行ったらそのまま司会を。

 ご親戚の中に<あれ!?>と思った方々がおられる。昨夜に銭湯でお会いしていたからである。

 いつもの銭湯の貸しタオルはオレンジ色、<今日はオレンジ色が多いな?>と思っていた答えがここで分かった。

ひょっとして、何処かで見たことのある司会者だと思っておられた人があるかもしれないが、まさか「銭湯で」ということは気付かれなかったと想像する。

 その昨晩の銭湯だが、「ご苦労さん」と言葉を掛けてくださった地元の方が2人あったが、その方達も会葬者席に座っておられ、抱いていた<?>が解けた。

 さて、最近のテレビ番組に病院や病気が採り上げられることが多く、かなり視聴率が高いようだ。視聴者全員が患者の立場で見てしまう。ドラマ調に創作されたVTRが映像ならではの恐怖感を与える。

 多くの医師がゲストとして登場する番組もあるが、品のない占いオバサンの毒舌番組からすれば歓迎したく、文化人として扱われるギャランティの安さを勝手に心配している。

 タレントなど所謂「芸能人」と一般人は全く立場が異なり、大学教授であろうと医学博士であろうと文化人として一律に扱われる。

私 も何十回の出演経験があるが、交通費と宿泊費は別として、ギャランティはすべて文化人扱い。競争原理の働く「時の人」以外はびっくりするほど低額。それも 一割の源泉がきっちりと計算されており、確定申告期を前に支払い金額が記載された書類が郵送されて来る世界となっている。

 医師が安いギャラで視聴者の健康につながる番組協力は大歓迎だが、演出、脚色、編集というテレビ業界特有の「やらせ」だけはやって欲しくないもの。

 医学界に大きな変革の波が押し寄せているみたい。小児科や産科の医師不足と共に「敬遠」という姿勢も大問題。その背景にリスクからの回避という本音が見えるのが恐ろしい。

 今日の番組で画期的な改革に取り組む病院が紹介されていた。それらはネット社会でも目立っている。そんな情報社会で変革スピードは予想以上に速いだろう。

 今回の入院前、自身の病気についてネットで数百ページを開き勉強をした私。手術を受ける患者にとって最も大切なのは安心感だが、それは不安な部分をひとつひとつ打ち消す行動に出るのが必然。

こんな患者が増えてくるのだから医師も大変な時代、しかし、人の悲しみを理解しようとする我々葬儀社も真剣に勉強をしている。様々な分野のプロ達が寄り、よりベターな葬送のありかたを研鑽している。

 弊社が加盟する日本トータライフ協会の研修会や久世塾の光景を目にされたら驚かれるだろうが、心理学など医学的な部分について専門家を招いて学ぶこともある。それは、自分達の仕事がプロであるとの思いを具現化しているとも言えるだろう。

 世の中は広い「上には上が」という謙虚な姿勢で周囲を見れば、どんな世界にもプロの存在がいっぱいあることが理解できる。出会い知り合って「有り難う」と手を合わせることばかり。明日はどんな出会いがあるのだろうか?
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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