2006-05-27

駐車禁止は大問題!  NO 1517


 北海道から九州まで、多くの方々からメールを頂戴し<何と幸せな!>と、素晴らしい方々との出会いに心から手を合わせている。

 雨が降りそうな天気、降るまでに会社を覗いておこうと立ち寄ったら事務所の中がワイワイ。4名の女性スタッフが書類の整理、「内職みたいね」なんて冗談もあったが、みんな力を合わせて励んでくれている。

 そんな時に掛かってきた電話に「対応願います」と言われて出た。相手さんの言葉遣いから推察するとホテル関係者か司会者のよう。「お別れ会に想定外の式次第が入り、どのようにコメントや表記をしたらよいのでしょう?」との質問。

 どうやらインターネットから弊社のページに。事情を伺ってみると、故人につながりのある歌手が歌われることになったそう。それを式次第の印刷物と司会者コメントで「どのように?」ということだった。

「献歌(けんか)」という表現もあるが、文字で見ると誤解はないが、耳にすると「献花」と聞こえてしまう。そこでアドバイスしたのが「献唱」だったが、これらは前後の式次第の組方によって様々な「言葉表記」が可能だろう。

 日本語は難しいが便利である。「献」や「奉」の文字の活用範囲も広いし、他にもいっぱいあるだろう。文字を目にするだけで納得に至る世界を総合的にプロデュースするのが私の仕事。故人の年齢やイメージから様々な「造語」を使用してきた歴史もある。

 月末を前に社内はバタバタとパニック状況、天候を心配しながら走り回っており、連日残業というスタッフも多いよう。

  そんな現状から、私も復帰のために夜遅く歩いている。この4日間で20キロ以上歩いただろうが、街中の人通りの少なさに驚いている。これでは女性や子供が 安心して出歩ける環境でないことを実感。あちこちの商店街でも大半の店が早く閉まってしまい、遅くまで開いているのはスーパーだけ。

 出来るだけ知らないコースを通るようにしているが、どこにもマンションと建売が増えたのにもびっくり。近隣コミュニケーション欠如に生じる問題点に不安を抱くし、あちこちのコンビニに屯する若者達の姿が気に掛かる。

  さて、来る6月1日から道交法が変わり、駐車禁止が厳しくなる。これによって我々葬祭業者にも大変な問題が。自社の車だけではなく、式場にやって来られる お寺様や遺族の皆さんの車がどうにもならないから。老人憩いの家など地域の会館が式場となると対応不可能になってしまう。

 私の住む町の「西生野会館」がどうにもならない。生野区の有名な「疎開道路」を西に30メートルほど入った会館だが、駐車場が全くなく、この疎開道路が徹底規制道路になっているみたい。女性警備員に交通整理を担当させてもややこしい問題に発展するだろう。

霊柩車やマイクロバスには運転手が付いているが、お寺さんが運転手付きで来られることは希なこと。とすれば、その車の対応が大変だ。3名様や5名様となったらどうなるのと心配する。

 入院中から悩んでいたそんな問題だが、社内で固まりつつあった対応策に反対姿勢だった私、この駐車問題からヒューマンライフギャラリー「シーン」2号館をオープンさせる決断に至った。

 場所は西生野会館から100メートルほど離れた場所だが、問題の「疎開道路」に面している。元は銀行だったところにある企業が入られ、その後に空いたというご仏縁からだった。

  広さは200坪程度だが多くの部屋の存在があり、スタッフ達の手作りでリニューアルに奮闘中。あちこちに在する地域会館は近隣の方々の迷惑の上に成り立っ てきた背景があり、通夜や葬儀の飛び込みで催し物がキャンセルされることも多く、本来の「老人憩いの家」から逸脱しているという意見もあった。

 30人程度が式場に入られるスペース、親戚の多いお家なら全員が入れないこともあり、会葬者全員が外に参列という厳しい環境が地域会館だが、シーン2号館は100人ぐらいならゆっくりと入れる空間がある。

 しかし「次の方ご案内」というような葬儀式場にする気はなく、家族葬など静かな葬儀を望まれるお客様に会場提供を考えており、地域の会館使用料負担が大変という方々にお喜びいただけると確信している。

 また、テント設備や椅子設備など、地域会館の場合に必要な経費の削減が可能である。

 駐車禁止問題から予想外の計画に進んだ弊社、明日からの準備が大変である。
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