2006-07-25

夏風邪にご注意を  NO 1576


 遅くに銭湯に行ったら、整骨院で治療を受けた足のテーピングが全部外れてしまった。重たいバッグを肩にしたことで肩こりも辛いが、夕方からスケジュール調整に追われることに。

 お世話になったことのある方から講師の依頼があり、ボランティア団体主催の講演へ行った。

 車の渋滞も心配、また事故にでも巻き込まれて遅れたら大変。そこで電車を利用、その車内で<人身事故やポイント、信号などの故障なで運休しませんように!>と祈っていた。

 指定席なので週刊誌を買って5分前に乗車。席に座って暫くすると読書なんて出来ないような睡魔の到来。塾生のブログに「すぐに寝ちゃうんです」と書かれてあったのを思い出しながら、<寝過ごして行き過ぎたら大変だ!>と、車内販売でコーヒーを飲んだ。

 最寄り駅から<タクシーで>と予定していたら、改札を出ると同じ服装をされた主催者側の人達の姿が。恐縮しながらワンボックスの車で会場へ。

 この車、テレビのCMで何度か見たことがあるが、車内が豪華なイメージ。シートも飛行機のファーストクラスみたいな感じ。お陰で睡魔の環境アップ状態で困ったことに。しかし、会場までの距離が近かったので助かった。

  受講された方々は様々な業種、企業の経営者さんもあれば医師、看護師さんもおられた。求められたテーマは「サービスとホスピタリティ」だが、依頼時に「質 疑応答の時間を」というご要望があり「時間制限なしで」なんてやりとりで了承していたので1時間以上も要したが、その内容が充実することにつながり喜ばれ た。

「葬祭業は、究極のサービス業。ホテルマン以上の資質が求められるプロの仕事。そこで最も重要なキーワードは『悲しみ』の理解なのです」

  それが講演の冒頭発言だったが、皆さんが「えっ!?」というような表情に。そこからホテル・リッツ・カールトン大阪や、東京の有名なレストラン「カシー タ」のサービスに触れ、提供される側に生まれる心の変化と提供する側のチームワークの重要性について自論を打ち、それが活かされる葬祭サービスの高度な奥 行きについての裏話へ。

 多くの一流ホテルに招かれて講師を担当してきた歴史もあるが、そこでホテルマン達から出てきた質疑応答が面白く、講演前に「何で葬儀屋のオヤジの話を聞かなければ?」と抱いていた強い抵抗感が確実に消えていた事実が講師冥利とも言えるだろう。

 最近の葬儀に於ける「シークレット」サービスについても触れたが、遺族、参列者共に「参加」する姿勢が欠けており、それが今後の大きな課題だと説明したら共感された人が多かった。

「大 切な人を送る大切な儀式、そこで宗教儀礼作法として行う焼香の他に皆さんは何をされてきましたか?」という問い掛けだが、参列者全員参加があるべきではと いう提案に「なるほど!」という賛同の声が強く、遺族の方々も故人に対して「何かを」というところから幾つかの事例を話すと涙を流された方も多勢あった。

「お婆ちゃんのご納棺、そこでお孫さん達が足袋を履かせることやお化粧をして差し上げるお手伝いも大切では?」

 何でも「業者任せ」という選択肢もあるが、不幸の儀式の中で「不幸でないように」するための行動は、悲しみの遺族自身が参加されることも大切なのである。

  自宅に戻ると会社から電話が。「**ホテルの**さんから『お電話を』ということです」だった。それは皇室の方々が何度か宿泊された他府県の有名なホテル で、総支配人さんからのもの。すぐに電話を入れたら講師の依頼、これも不思議な「えにし」でホテルで行われる異業種団体向けということだった。

 講演終了後は会食があり「宿泊」という日程で決められたが、横で聞いていた妻が「行きたいな」と呟いた瞬間に、また社員から電話が。

今度は、あるプロスポーツの世界で歴史に残る往年の名選手のご訃報で、お通夜と葬儀の司会のスケジュールを押さえるようにということだった。 

 まだ数日は雨が続くようで、参列される方々のことを考慮すると大変だ。ご弔問、ご会葬の皆様に「思い出が形見」となるような担当が出来ればと考えている。
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